イラン指導の旅 第4回 食事編 |
彼の家は私達が滞在していたホテルから歩いて5分と近く、東京で言えば麻布、六本木に匹敵する中心地にあります。町並みを見ながら歩いて彼の家に行きました。マンションの部屋は4LDKくらいあり、リビングの広さが20畳以上と大きな部屋でした。かなり経済的には恵まれている感じです。
家に入る直前にイランやトルコなどのイスラム圏で指導経験豊富な日本館の本間師範が、「小林先生、荒井先生 ラッシュ氏の奥さんとは絶対に握手をしないで下さい。イスラム教では夫以外の男性の肌に触れる事を特別な事以外禁止されています。宗教心が強い場合、女性が悩む事がありますので」と教えられました。
にこやかに出迎えてくれたイラン美人の奥さんとは握手ができませんので日本式のお辞儀で対処しました。奥さんも英語がしゃべれました。子供は見かけません。家族構成は話題に出ませんでしたので分かりませんでした。
家庭に招待する事は親愛の情のあかしで主婦は心のこもった料理で客をもてなす習慣とガイドブックには書いてありました。期待しましたが、夢にまでみた稽古後の冷えた「生ビール」は出て来ませんでした。残念、残念、残念の一言です。
禁酒の国なので仕方ありません。まずは紅茶と果物です。綺麗に盛りつけて有る果物の回りにキュウリが置いてあります。イランではキュウリは果物に入るそうです。
食事は日本で俗に言う「外米」で、長い米を炊いたものです。日本のお米みたく粘りはありません。ぱさぱさしていますが、上に黄色いものがかけてありました。別の皿のご飯には日本の赤飯のように豆か古代米がはっていて赤く染まっていました。色々な野菜や豆を煮込んだスープのような汁を掛けて食べると美味しかったです。ヨーグルトや牛乳も出ました。私は乳製品が駄目なのでそれは遠慮しました。
アリ師範の奥さんも来ていましたので女性達は我々と一緒に食卓に着く事はなく隣の部屋で食事をしていました。毎回ホテルや外食でしたので家庭料理のおいしさを堪能できました。奥さん方が一緒ならもっとイランの日常生活を聞けたので残念に思いました。
これとは別に土日に一泊2日で私達とアリ師範そして門弟達車2台で首都テヘランから350キロはなれた宗教の首都エスフアハーンに観光に行きました。その時に門弟の親戚(親か兄弟)の家に夜11頃つき、12時半頃晩飯をご馳走になりました。食事後遅かったので雑魚寝ですが一泊させてもらいました。
布団を敷き毛布をかぶったとたん寝入ったと本間師範も私の寝付きの早いのには驚いていました。何処でも寝られることが私の元気な秘密です。
写真はその時のものです。主食はナンでした。我々を世話してくれた家族の写真も掲載します。
つづく