2009年 07月 27日
講習会 |
6月21日 草加記念体育館にてA&P石垣道場グループの講習会に招待されて指導してきました。A&P石垣道場グループは、埼玉大学合気道部の一期生である石垣晴夫師範を中心に同合気道部OBの田口輝義師範、大関正美師範とその門下生を中心としたグループで、さいたま市北浦和に本部があります。
今回の参加者は約100名、200畳近く有草加記念体育館の道場も狭く感じましたが、皆大いに汗をかきながら熱心に楽しく稽古してきました。後日講習会の感想の手紙がきて、「稽古が楽しくて2時間がアッと言う間だった」「先生ご自身が白帯の人の受けを取って投げられるのは感動的でした」と書かれていました。
会員の皆さんは色々な指導者の講習会をうけています。普通は講習会の指導師範は自分が連れてきた弟子を受けに使い、自説の合気道の精神や技の解説を行います。たしかに稽古していく上での参考や一つの目標を与えてくれます。それはそれなりに勉強になると思います。
講習会と一口に言っても色々あります。学生合気道部の鍛錬の為の講習会、地区の各道場が集まる親睦主体の講習会、普段稽古しないような技(変化技や杖、剣)を主体にした講習会、審査合格の為の講習会、そして海外各国の合気道連盟が行う一週間近い長期の講習会などがあります。
私の講習会指導法は、特別な場合以外はあまり技などを細かく時間を掛けて説明はしません。ランダムに参加者を指名して、技を指定してやらせてみたり、皆が希望する技を呼び出した人に行わせます。普通合気道の道場では指導者が技を示しそれを反復練習する稽古方法をとります。その為習慣として先生がいる時は自分でどんな技を稽古しようかなど考えていない人がほとんどです。
講習会で私に突然呼び出されますので審査みたいな感覚になり、更にたくさんの人達が注目しています。あがってしまい普段できる技が上手にできない人が結構います。そうすると同じ道場の人や指導者から、こうしろ、ああしろ、頑張れなど声がかかるとますます緊張してどうして良いか分からなくなります。このやりとりの中に笑いも興りますので講習会の雰囲気も和やかになり、皆のやる気も起きてきます。初心者の人を指名する時もありますので白帯の人の受け身も私がどんどん取ります。これが講習会の皆さんには特別と受け取られます。私にとっては普通の事ですが他の師範、高段者の方があまりしていませんので講習会受講者にとっての驚きの対象になるのかも知れません。
技が上手にできても、もっと別な方法の方がより良い捌きになるようなときがあります。その時に私は普段の稽古とは別な角度からほんの一言、二言解説します。講習会参加者は私の講演を聴きにきているのではありません。師範によっては10分、20分と解説する方がいますが私にはその様な話ができません。身体を動かして汗を流す稽古が好きで、それが一番必要な事だと私は考えています。私の様な指導を講習会でする師範があまりいませんので新鮮に感ずるのかも知れません。
7月4日(土)は春日部武道館で東武合気道会の講習会に指導に行きました。春日部武道館、岩槻体育館武道場で稽古している人達が中心で35名の男女会員の参加がありました。
7月末に審査を受ける人、有段者そして白帯や初心者の方もいましたので有段者のグループ、白帯のグループに分け指導をました。有段者に杖取りを行わせましたが、普段ほとんど稽古してないということですので、杖取りの技を色々と行いました。
3級以下や初心は次の受験級に応じた技を中心に行い、その中に初心者でもできる変化応用技を加えました。みな応用技に興味を持って楽しそうに稽古していました。白帯の中に年配者がいましたので年を尋ねると84才で曾孫が8人もいる人でした。もう1年以上稽古しているとの事です。前受け身も皆と一緒に行い一時間半の稽古も休む事なく楽しく稽古されていました。審査で級を取ると張り切っていました。現在合気道小林道場の最年長の稽古者ではないかと思います。私もまだ72才、負けてはいられませんのでドンドン皆さんの受け身を取り元気で稽古します。皆さんも頑張って下さい。
by shihan_aikido
| 2009-07-27 15:12