2009年 10月 30日
第43回 岩井合宿 |

今年より合気道小林道場直轄、傘下合同岩井合宿が大きく変わりました。
まず日程ですが、今までは2泊3日だったのを、1泊2日に短縮しましたここ数年、合宿参加者のほとんどは1泊2日で参加していました。前半と後半にわかれて1泊2日で入れ替わると、指導面でも支障が出ていました。また宿舎も来る人、帰る人が常に出入りしますので充分休息など出来ないとの苦情もありました。指導部員も事務的な問題でこれに対処しするために時間を取られていました。1泊2日の日程になり、上記の問題は全て解消できました。指導面でも基本的なコース別の指導は残し、自習稽古の時間をもうけ、各会員の質問に答える時間を新設しました。そして、合気道小林道場との交流が有る特別指導の師範をお呼びするのは以前と変わりません。
岩井合宿は小林道場が昭和44年(1969年)4月に発足して以来毎年続けられました。40年間で2回台風の直撃で中止になったことがありますが、合気道小林道場の会員皆の交流の場と鍛錬の場として小林道場の重要な行事の一つとなっています。
何故岩井海岸に行く事になったかというと、私が合気道本部道場指導部員のときに誰かの紹介で、気のあった人達と岩井北原館へ行き稽古と宴会をした事が始まりました。内房ですので東京からそう遠くなく、駅から宿舎も近く道場と大きな体育館があり、宿舎のおじちゃん、おばちゃんがぼくとつで、親身に世話してくれたからです。海岸にも歩いて3~4分と近く朝などのトレーニングには最高の場所でもありました。
合気道小林道場創立40年で43回の合宿というのは、創立当時には2回行っていた時代があったからです。その内に合気道小林道場も直轄、傘下の道場が増え、合気道小林道場全体の合宿は秋の連休に2泊3日で行い、春は指導部員が担当しているブロックを中心とした1泊2日の合宿を行う様になりました。

初期の合宿は私もまだ30代で、参加する人達も20代、30代の人達で大学合気道部卒の人も多く、学生合宿の気分が抜けず鍛える稽古でした。夜の宴会になると徹夜で飲み騒ぎ平気で朝稽古をしていました。初心者や白帯の人達はこの雰囲気についてこられません。だんだんと各道場の幹部のみの合宿となって来てしまいました。
如何にして初心者や白帯の人達の合宿参加を促すかで何年か私は悩んでいました。或る年受け身もまだ出来ない初心者の参加が有り皆とは別に指導をしました。この事がヒントとなりコース別の指導を考えつきました。
1,初心者、中学生 受け身、7~6級の技、剣、杖、の正確な振り方
2,立ち技基本、剣、杖の基本素振り(5~3級)
3,1、2級の体術、剣・杖(13、22、31の杖)
4,初段以上の体術、剣・杖(合せ、前後の動き)
5,組太刀、組杖、及び変化(初段以上)
6,各師範による特別講習

昨年の合気道小林道場40周年記念岩井合宿は17カ国より合気道家が260名の参加が有りました。海外から来る人達の旅行の予定と費用の関係で1泊2日の日程で行いました。この合宿の様子はホームペイジに有る画像ライブラリーで見て下さい。
これを契機に指導部では岩井合宿を再検討しました。1泊2日の合宿の方が指導面での充実と各道場間の会員の交流も図れる事が分かりました。自習時間に会員の質問を受ける指導方針をも新しく企画しました。合宿が終わっての会員の評価では自習時間中の指導の先生に遠慮無く質問が出来る事は非常に好評でした。
コース別の指導の時、私は各コースを自由に見て回り、気が付いた事を指導部員、稽古者にも注意をしました。普段指導に行けない道場の人達とも話が出来自分でも良かったと思います。

今年は北は札幌から南は宮崎、そして京都からも参加してくれました。海外からは韓国、ロシアのサハリンからも参加が有り100名になりました。新体制の岩井合宿は自画自賛では無いですが参加した皆さんがいうように有意義な合宿になったと思います。来年はもっと多くの人達に参加をお願い致します。
(今までの岩井合宿の写真を掲載しておきます。)
by shihan_aikido
| 2009-10-30 19:13