2010年 08月 31日
カナダ カルガリー30周年講習会、祝賀会 |
8月11日~17日まで、カナダのカルガリー合気会30周年記念講習会と祝賀会に合気道小林道場会員達と関連道場の師範方合わせて総勢28名(女性7名)で行ってきました。今回参加した人達は高齢の方々と夫婦参加者が多かったのが特長です。
1988年冬季オリンピックの行われたカルガリーでの講習会前には観光の時間があり、カナディアンロッキーで一番の観光地「バンフ」に2泊しました。カナディアンロッキーの自然の素晴らしさを知っている人は夫婦の会話に「あなたが行くなら風光明媚なバンフに私も連れて行って」で5組の夫婦の参加になったと思います。費用はお盆で旅費が一番高い時期ですので若い人達の参加は少なかったです。
8月11日、成田から直行便でカルガリー空港に朝10時半頃到着、カルガリー合気会の人達に出迎えてもらいました。挨拶が終わるとそのままチャーターしたバスで一路バンフに向かいます。運転手兼ガイドが運転しながら色々な説明をしてくれましたが、9時間半のフライトと時差で殆ど聞いている人もいません。なにせ私が一番前の席で一番良く居眠りしていたとガイドも感心していました。約2時間半のドライブでバンフのホテルに着きました。
成田を出る時は35度、カルガリーが20度、バンフの気温は15度です。最初はゴンドラにてサルファーマウンテンの山頂にいきました。素晴らしいロッキー山脈が見渡せますが気温は10度です。皆さんは現実に引き戻されジャンバーなど着ていましたが「寒い、寒い」と叫び続けています。小平道場で留守番を頼んだ人からメールで東京は37度、熱中症が何人も出たと報告が入りましたが逆に羨ましくなりました。
各地の道場から参加されていますので初対面の人もいます。夕食は自己紹介を兼ねて全員揃ってスイス料理のレストランに行きました。初日、カナダドルに換金したばかりですが円高なので予想より多く、皆さん気分良くなっています。テーブルごとの精算でということを決め皆さん思い思いに注文を出しました。メニューは日本語でかいてありますが何故か日本語には値段が入っていません。英語のメニューには値段が有ります。見比べて日本語や変な英語での注文をして、60過ぎのウェイターさんはてんてこ舞いでした。
しかし皆さん景気よく注文をするので後半は笑顔で応対してくれました。帰る時はまた是非来て下さいといわれました。本当に大きな声で良く喋ってうるさかったですが散財したので歓迎されました。飲み過ぎてビデオカメラを忘れた人もでましたが、ウェイターがガイドに連絡、ガイドから幹事に電話が入り無事もどりました。本人は忘れたことも気が付いていませんでした。
翌日観光は曇り後雨、世界の宝石といわれているレイクルイーズ湖は前がホテル、湖の向こうは氷河です。絶景なので皆写真を撮るのに夢中です。次ぎはコロンビア大氷河観光です。昼食後、雪上車でいきました。指定された所以外絶対に歩かないで下さいとガイドに何回も、何回も注意されます。先回もドイツ人が歩き回りクレパスに落ちて行方不明になったそうです。何か有っても助けに行きませんと厳重に注意されます。この観光は日本では絶対に味わえません。寒さでジャンバーを買う人もいました。私と小平道場の神田さんは何回か来ていますので雨と寒さで大氷河観光はパスしました。食堂兼大きな観光案内所で暖房が入っていますので、2人で居眠りをしていました。
三日目は朝食後8時出発、野生の動物に合うため旧街道を走りました。両側森です。ヒグマに合いたかったのですが残念、大鹿は目の前の森でゆっくり観察できました。カナダでは国立公園内では草木一本抜いてもいけないことになっています。森林レンジャーに見つかるとかなりの高額な罰金を取られます。
その代わりトイレとか休憩所は本当に清潔で管理が行き届き気持が良いです。
ロッキーの秘宝と呼ばれるモーレン湖、エメラルド湖、氷河から流れるタカウ滝などを観光し、一路講習会の行われるカルガリーに向かいました。エメラルド湖は本当に自然の湖ですが、バスクリーンをいれた様な色です。本当に自然というのは不思議なものです。
福島から来ている追分拓哉師範は「福島市は山に囲まれ、猪苗代湖、五色沼も有るからロッキーの自然を見ても感激しない」と叫んでいましたが、どう見ても自然のスケールが私には違いすぎると思いますが・・・。
カルガリーのホテルに3時半到着、一休みしてから6時から行われる講習会に参加希望者は電車で5分のカルガリー大学体育館に出かけて行きました。半分くらいはホテルで静養していた様です。
記念講習会は小林弘明副道場長段の指導で始まりました。弘明副道場長は学生時代に稲葉師範の世話で英語の勉強の為にカルガリーに半年滞在したことがあります。当時は始まったばかりのワーキングホリデービザを取得し、アルバイトをしようとバンフ観光のガイドの講習を受けたことが有ります。今回観光には参加せず、当日10時半にカルガリーに成田から到着、疲れもみせず18時からの第1回の講師を務めました。矢張り若さですね。
今回の講習会の参加者はカルガリー合気会、カナダ各地の道場の会員、アメリカ各地の会員、ドイツからの参加者が主体で我々日本からの参加者25名も加わり1回の稽古が約150名の男女です。カルガリー大学の体育館は非常に広く150名の参加者でも充分余裕の有るスペースで回りには観客席まで有りました。
一講習会で8段2名、7段4名、6段1名の指導者が集まり指導するのは今までに無かった事です。故稲葉泰久師範が如何に皆に慕われていたかわかります。しかも追悼という事ですので全員ボランテアで行われたのも画期的です。
講習会出席者は各先生方の教え方の違いがよく分かり同じ技でも色々な考え方が有ります。講習を受けた人達は今後稽古していくのに参考に成ったと評判が良かったです。稽古と稽古の間の休憩が15分しかないので10回全部稽古に出席した人は本当に疲れたといっていました。
日本からの参加者は観光、買い物にも行きましたので、稽古参加は一切強制しなせん。各自のペースで楽しんでいました。夫婦で行かれた一組の方は、今回の講習会で初めて合気道を体験しました。多くの人達が楽しそうに稽古しているので、思わず稽古着を着て講習会に出てしまったそうです。受け身も出来ないのに皆さん親切に教えてくれたと喜んでいました。帰国しても合気道を続けたいといっていました。
最終日は講習会終了後、各地区から参加した人達と指導した師範の演武会が開催されました。稽古充分な団体、師範の演武に万雷の拍手でした。現地会員の和太鼓演奏、上板橋道場の東城春信氏の詩吟も華をそえてくれました。講習会、演武会はカルガリー合気会がDVDを作成します。希望者には実費でお分けます。
30周年祝賀会はカルガリー、シェラトンホテルで150名の人達が出席して行われました。五つ星ホテルでの宴会は日本の祝賀会と雰囲気が違うので日本からの参加者は戸惑っていました。食べ物はバイキングスタイルで同じです。しかし飲み物の出し方が全然違います。主賓の先生方は主催者が提供してくれますが、他の出席者は飲み物を指定されたコーナーに行って買うのです。なにせ150名近い人達がお金を払い希望の飲み物をかいます。時間の掛かること、掛かること。何時に会が始まるか見当つきません。各自がビール、ワイン、ジュース等々とそれぞれ列をつくり注文しますので。祝賀会の挨拶がはじまるまで1時間以上かかりました。 私は海外の会に何回も出ていますのであまり戸惑は無かったですが、日本からの参加者はどうして良いか分からずウロウロしている人が結構いました。所変われば習慣も違います。
会が始まれば主催者挨拶、主賓、来賓挨拶、記念品交換これは同じです。日本大使館の総領事も来られていました。それぞれ自分の国の言葉でスピーチしますが、英語の場合に通訳は付きません。英語を勉強していて下さい。私達日本人が挨拶の時は通訳が付きます。専門家の通訳ではなくカルガリー合気道で稽古している留学生が通訳します。私の挨拶で稲葉師範は坊主頭で、ガリマタで歩くと話しましたが通訳は絶句していました。結構笑いを誘い楽しい会になりました。
飲めば何処の国の人達とも言葉の壁を乗り越えて直ぐ友達になります。同じ合気道仲間として気心しれていますので。東城信春氏の詩吟が祝賀会でも行われ祝賀会は一段と盛り上がりました。楽しかったカルガリー30周年講習会、祝賀会も過ぎてしまえばアッという間でした。全員事故も無く成田空港に到着しました。皆さん再会を約束して帰宅しました。
この記事を読んでカナディアンロッキー観光と稽古に興味を持ちましたら、私が指導担当の年に是非一緒に参加下さい。
1988年冬季オリンピックの行われたカルガリーでの講習会前には観光の時間があり、カナディアンロッキーで一番の観光地「バンフ」に2泊しました。カナディアンロッキーの自然の素晴らしさを知っている人は夫婦の会話に「あなたが行くなら風光明媚なバンフに私も連れて行って」で5組の夫婦の参加になったと思います。費用はお盆で旅費が一番高い時期ですので若い人達の参加は少なかったです。
8月11日、成田から直行便でカルガリー空港に朝10時半頃到着、カルガリー合気会の人達に出迎えてもらいました。挨拶が終わるとそのままチャーターしたバスで一路バンフに向かいます。運転手兼ガイドが運転しながら色々な説明をしてくれましたが、9時間半のフライトと時差で殆ど聞いている人もいません。なにせ私が一番前の席で一番良く居眠りしていたとガイドも感心していました。約2時間半のドライブでバンフのホテルに着きました。
成田を出る時は35度、カルガリーが20度、バンフの気温は15度です。最初はゴンドラにてサルファーマウンテンの山頂にいきました。素晴らしいロッキー山脈が見渡せますが気温は10度です。皆さんは現実に引き戻されジャンバーなど着ていましたが「寒い、寒い」と叫び続けています。小平道場で留守番を頼んだ人からメールで東京は37度、熱中症が何人も出たと報告が入りましたが逆に羨ましくなりました。
各地の道場から参加されていますので初対面の人もいます。夕食は自己紹介を兼ねて全員揃ってスイス料理のレストランに行きました。初日、カナダドルに換金したばかりですが円高なので予想より多く、皆さん気分良くなっています。テーブルごとの精算でということを決め皆さん思い思いに注文を出しました。メニューは日本語でかいてありますが何故か日本語には値段が入っていません。英語のメニューには値段が有ります。見比べて日本語や変な英語での注文をして、60過ぎのウェイターさんはてんてこ舞いでした。
しかし皆さん景気よく注文をするので後半は笑顔で応対してくれました。帰る時はまた是非来て下さいといわれました。本当に大きな声で良く喋ってうるさかったですが散財したので歓迎されました。飲み過ぎてビデオカメラを忘れた人もでましたが、ウェイターがガイドに連絡、ガイドから幹事に電話が入り無事もどりました。本人は忘れたことも気が付いていませんでした。
翌日観光は曇り後雨、世界の宝石といわれているレイクルイーズ湖は前がホテル、湖の向こうは氷河です。絶景なので皆写真を撮るのに夢中です。次ぎはコロンビア大氷河観光です。昼食後、雪上車でいきました。指定された所以外絶対に歩かないで下さいとガイドに何回も、何回も注意されます。先回もドイツ人が歩き回りクレパスに落ちて行方不明になったそうです。何か有っても助けに行きませんと厳重に注意されます。この観光は日本では絶対に味わえません。寒さでジャンバーを買う人もいました。私と小平道場の神田さんは何回か来ていますので雨と寒さで大氷河観光はパスしました。食堂兼大きな観光案内所で暖房が入っていますので、2人で居眠りをしていました。
三日目は朝食後8時出発、野生の動物に合うため旧街道を走りました。両側森です。ヒグマに合いたかったのですが残念、大鹿は目の前の森でゆっくり観察できました。カナダでは国立公園内では草木一本抜いてもいけないことになっています。森林レンジャーに見つかるとかなりの高額な罰金を取られます。
その代わりトイレとか休憩所は本当に清潔で管理が行き届き気持が良いです。
ロッキーの秘宝と呼ばれるモーレン湖、エメラルド湖、氷河から流れるタカウ滝などを観光し、一路講習会の行われるカルガリーに向かいました。エメラルド湖は本当に自然の湖ですが、バスクリーンをいれた様な色です。本当に自然というのは不思議なものです。
福島から来ている追分拓哉師範は「福島市は山に囲まれ、猪苗代湖、五色沼も有るからロッキーの自然を見ても感激しない」と叫んでいましたが、どう見ても自然のスケールが私には違いすぎると思いますが・・・。
カルガリーのホテルに3時半到着、一休みしてから6時から行われる講習会に参加希望者は電車で5分のカルガリー大学体育館に出かけて行きました。半分くらいはホテルで静養していた様です。
記念講習会は小林弘明副道場長段の指導で始まりました。弘明副道場長は学生時代に稲葉師範の世話で英語の勉強の為にカルガリーに半年滞在したことがあります。当時は始まったばかりのワーキングホリデービザを取得し、アルバイトをしようとバンフ観光のガイドの講習を受けたことが有ります。今回観光には参加せず、当日10時半にカルガリーに成田から到着、疲れもみせず18時からの第1回の講師を務めました。矢張り若さですね。
今回の講習会の参加者はカルガリー合気会、カナダ各地の道場の会員、アメリカ各地の会員、ドイツからの参加者が主体で我々日本からの参加者25名も加わり1回の稽古が約150名の男女です。カルガリー大学の体育館は非常に広く150名の参加者でも充分余裕の有るスペースで回りには観客席まで有りました。
一講習会で8段2名、7段4名、6段1名の指導者が集まり指導するのは今までに無かった事です。故稲葉泰久師範が如何に皆に慕われていたかわかります。しかも追悼という事ですので全員ボランテアで行われたのも画期的です。
講習会出席者は各先生方の教え方の違いがよく分かり同じ技でも色々な考え方が有ります。講習を受けた人達は今後稽古していくのに参考に成ったと評判が良かったです。稽古と稽古の間の休憩が15分しかないので10回全部稽古に出席した人は本当に疲れたといっていました。
日本からの参加者は観光、買い物にも行きましたので、稽古参加は一切強制しなせん。各自のペースで楽しんでいました。夫婦で行かれた一組の方は、今回の講習会で初めて合気道を体験しました。多くの人達が楽しそうに稽古しているので、思わず稽古着を着て講習会に出てしまったそうです。受け身も出来ないのに皆さん親切に教えてくれたと喜んでいました。帰国しても合気道を続けたいといっていました。
最終日は講習会終了後、各地区から参加した人達と指導した師範の演武会が開催されました。稽古充分な団体、師範の演武に万雷の拍手でした。現地会員の和太鼓演奏、上板橋道場の東城春信氏の詩吟も華をそえてくれました。講習会、演武会はカルガリー合気会がDVDを作成します。希望者には実費でお分けます。
30周年祝賀会はカルガリー、シェラトンホテルで150名の人達が出席して行われました。五つ星ホテルでの宴会は日本の祝賀会と雰囲気が違うので日本からの参加者は戸惑っていました。食べ物はバイキングスタイルで同じです。しかし飲み物の出し方が全然違います。主賓の先生方は主催者が提供してくれますが、他の出席者は飲み物を指定されたコーナーに行って買うのです。なにせ150名近い人達がお金を払い希望の飲み物をかいます。時間の掛かること、掛かること。何時に会が始まるか見当つきません。各自がビール、ワイン、ジュース等々とそれぞれ列をつくり注文しますので。祝賀会の挨拶がはじまるまで1時間以上かかりました。 私は海外の会に何回も出ていますのであまり戸惑は無かったですが、日本からの参加者はどうして良いか分からずウロウロしている人が結構いました。所変われば習慣も違います。
会が始まれば主催者挨拶、主賓、来賓挨拶、記念品交換これは同じです。日本大使館の総領事も来られていました。それぞれ自分の国の言葉でスピーチしますが、英語の場合に通訳は付きません。英語を勉強していて下さい。私達日本人が挨拶の時は通訳が付きます。専門家の通訳ではなくカルガリー合気道で稽古している留学生が通訳します。私の挨拶で稲葉師範は坊主頭で、ガリマタで歩くと話しましたが通訳は絶句していました。結構笑いを誘い楽しい会になりました。
飲めば何処の国の人達とも言葉の壁を乗り越えて直ぐ友達になります。同じ合気道仲間として気心しれていますので。東城信春氏の詩吟が祝賀会でも行われ祝賀会は一段と盛り上がりました。楽しかったカルガリー30周年講習会、祝賀会も過ぎてしまえばアッという間でした。全員事故も無く成田空港に到着しました。皆さん再会を約束して帰宅しました。
この記事を読んでカナディアンロッキー観光と稽古に興味を持ちましたら、私が指導担当の年に是非一緒に参加下さい。
by shihan_aikido
| 2010-08-31 12:06