2010年 11月 29日
日韓伝統武芸人交流会 |
日韓伝統武芸人交流会が11月5日(金)18時から埼玉県さいたま新都心のホテルプリランテ武蔵野で行われました。
主催は「日韓伝統武芸人交流会 2010 実行委員会」で、日本と韓国からの参加団体は、以下の通りです。

日本
1、慶応義塾大学 空手木曜会(松濤館)
2、日本剛柔流空手道
3、合気道小林道場、P&A石垣道場
4、日本国際テコンドー協会(ITF-JAPAN)
韓国
1、二十四班武芸 1790年 朝鮮第22代 王 正祖(チョンジョ)
時代に編成された武芸
2、テッキョン 朝鮮王朝時代から伝わって来た、韓国古来の武道

この演武交流会の話は飯能道場で指導されている高麗文康氏から話がきました。皆さんご存知の様に、高麗文康氏は高麗神社の神主で高麗神社60代目の宮司です。
高麗神社のホームページから高麗神社の由来を抜粋します。
高麗神社の主祭神は、かつて朝鮮半島北部に栄えた高句麗からの渡来人「高麗王若光」(こまのこきし・じゃっこう)です。若光は716年武蔵国に新設された高麗郡の首長として就任してきました。若光は高麗人1799人とともに当地の開拓に当たりました。若光が当地で没した後、高麗郡民はその徳を偲び、御霊を「高麗明神」としてまつりました。これが高麗神社の創立の経緯です。以上の様に韓国とは深い繋がりが有り、1300年祭に向けて色々な行事をされています。

極真会館の故大山倍達師範も参拝に何回もこられたと聞いています。又日本国際テコンドー協会の師範がしばしば参拝に訪れ、神官の高麗氏と親しく交際されるようになりました。日本国際テコンドー協会の関係で韓国伝統武芸人が来日、高麗神社で奉納演武をされました。
奉納演武の夜に、上記の様に日本の空手の師範との交流演武会が持たれ、是非合気道も参加演武をとお願いされ、私と石垣晴夫師範が演武することになりました。演武会はまず空手の演武で始まりました。最初の演武者は慶応義塾大学空手部元監督(松濤館)真下欣一全日本空手道連盟8段の演武です。77歳という年を感じさせない力強い演武でした。沖縄から本土に初めて空手を伝えた船越義珍師範の指導を受けており、今のスポーツ空手とは違い重厚な演武でした。そのほか慶応義塾大学空手部OB、諸先生が演武され会場を厳粛な雰囲気にしました。次は日本剛柔流空手道山本喜三郎滋賀県空手道連盟師範の演武です。宮城長順師範の流れで又違った動き、捌きで演武されました。

合気道はA&P石垣道場道場長 石垣晴夫師範が埼玉大学合気道部の学生相手に短刀、太刀取りなど演武、空手は個人型の演武でしたが合気道の演武は一対一、多人数取りなどを円い捌きで演武しました。私は座り技、立ち技基本を主に演武し、韓国武芸人も初めて見る合気道の素早く円く動きに感心していました。次は日本国際テコンドー協会の生徒が試合形式の演武で若さあふれる演武で会場を沸かせました。

最後に韓国の演武です。伝統衣装を着けて「二十四班武芸」、「テッキョン」の演武をされました。特に「テッキョン」は正統にテッキョン伝承者(チョンキョンファ)先生(人間文化財)が来日、朝鮮王朝時代から伝わって来た、韓国古来の武道を演武してくれました。私も初めて見ますので興味深く演武を見ることができました。演武会場の天井が低く槍、なぎなた等の武器は演武がやりにくそうなのは残念でした。馬上の演武、弓も解説では有ると言っていました。今後もこの様な交流が続くそうです。皆さんも一見の価値が有ります。今度参加する時には事前にホームページで予定をお知らせしますので、ぜひ見学に来てください。
後日高麗氏からメールが来ましたので掲載します。

過日は、日韓武芸人交流会に小林道場長にお越しをいただき、本当にありがとうございました。
また、お疲れのところ、夜遅くまで懇親会にお付き合いいただき、重ねて感謝申し上げます。
本来なら、お伺いして直接御礼を申し上げるところ、このような形で誠に申し訳ありません。
テコンドー、空手、韓国伝統武芸とほとんど打突を主とする演武会の中で、どのように演武されるのか、大変興味深かったのですが、まったく違和感なく、いつもの通り圧倒的な存在感で演武をされるお姿を拝見し、改めて道場長の素晴らしさを実感いたしました。いつもの通り、道場長の前では借りてきた猫状態になり、御礼の言葉を尽くすこともできませんでした。まことに申し訳ありませんが副道場長にお取次ぎをお願いする次第です。
テコンドーはじめ世界的に活動する武道家の面々も、道場長、石垣師範の演武に感嘆の声を上げていました。特に私が親しくしているテコンドーの朴師範は「今度、高麗さんが稽古しているところを見させてもらいます」という勘違いをするほど感じ入っていたようです。(この勘違いに関しては、すぐに正しておきました。)
とかく、どちらが強い、論議に熱心な武道界ですが、こうした交流をつうじてお互いを高度な文化として尊敬し合えるようになれば武道に対する認知度がより高くなっていくのでは、と感じた次第です。
道場長、副道場長のご配慮に改めて心より感謝を致します。
高麗




主催は「日韓伝統武芸人交流会 2010 実行委員会」で、日本と韓国からの参加団体は、以下の通りです。

日本
1、慶応義塾大学 空手木曜会(松濤館)
2、日本剛柔流空手道
3、合気道小林道場、P&A石垣道場
4、日本国際テコンドー協会(ITF-JAPAN)
韓国
1、二十四班武芸 1790年 朝鮮第22代 王 正祖(チョンジョ)
時代に編成された武芸
2、テッキョン 朝鮮王朝時代から伝わって来た、韓国古来の武道

この演武交流会の話は飯能道場で指導されている高麗文康氏から話がきました。皆さんご存知の様に、高麗文康氏は高麗神社の神主で高麗神社60代目の宮司です。
高麗神社のホームページから高麗神社の由来を抜粋します。
高麗神社の主祭神は、かつて朝鮮半島北部に栄えた高句麗からの渡来人「高麗王若光」(こまのこきし・じゃっこう)です。若光は716年武蔵国に新設された高麗郡の首長として就任してきました。若光は高麗人1799人とともに当地の開拓に当たりました。若光が当地で没した後、高麗郡民はその徳を偲び、御霊を「高麗明神」としてまつりました。これが高麗神社の創立の経緯です。以上の様に韓国とは深い繋がりが有り、1300年祭に向けて色々な行事をされています。

極真会館の故大山倍達師範も参拝に何回もこられたと聞いています。又日本国際テコンドー協会の師範がしばしば参拝に訪れ、神官の高麗氏と親しく交際されるようになりました。日本国際テコンドー協会の関係で韓国伝統武芸人が来日、高麗神社で奉納演武をされました。
奉納演武の夜に、上記の様に日本の空手の師範との交流演武会が持たれ、是非合気道も参加演武をとお願いされ、私と石垣晴夫師範が演武することになりました。演武会はまず空手の演武で始まりました。最初の演武者は慶応義塾大学空手部元監督(松濤館)真下欣一全日本空手道連盟8段の演武です。77歳という年を感じさせない力強い演武でした。沖縄から本土に初めて空手を伝えた船越義珍師範の指導を受けており、今のスポーツ空手とは違い重厚な演武でした。そのほか慶応義塾大学空手部OB、諸先生が演武され会場を厳粛な雰囲気にしました。次は日本剛柔流空手道山本喜三郎滋賀県空手道連盟師範の演武です。宮城長順師範の流れで又違った動き、捌きで演武されました。

合気道はA&P石垣道場道場長 石垣晴夫師範が埼玉大学合気道部の学生相手に短刀、太刀取りなど演武、空手は個人型の演武でしたが合気道の演武は一対一、多人数取りなどを円い捌きで演武しました。私は座り技、立ち技基本を主に演武し、韓国武芸人も初めて見る合気道の素早く円く動きに感心していました。次は日本国際テコンドー協会の生徒が試合形式の演武で若さあふれる演武で会場を沸かせました。

最後に韓国の演武です。伝統衣装を着けて「二十四班武芸」、「テッキョン」の演武をされました。特に「テッキョン」は正統にテッキョン伝承者(チョンキョンファ)先生(人間文化財)が来日、朝鮮王朝時代から伝わって来た、韓国古来の武道を演武してくれました。私も初めて見ますので興味深く演武を見ることができました。演武会場の天井が低く槍、なぎなた等の武器は演武がやりにくそうなのは残念でした。馬上の演武、弓も解説では有ると言っていました。今後もこの様な交流が続くそうです。皆さんも一見の価値が有ります。今度参加する時には事前にホームページで予定をお知らせしますので、ぜひ見学に来てください。
後日高麗氏からメールが来ましたので掲載します。

過日は、日韓武芸人交流会に小林道場長にお越しをいただき、本当にありがとうございました。
また、お疲れのところ、夜遅くまで懇親会にお付き合いいただき、重ねて感謝申し上げます。
本来なら、お伺いして直接御礼を申し上げるところ、このような形で誠に申し訳ありません。
テコンドー、空手、韓国伝統武芸とほとんど打突を主とする演武会の中で、どのように演武されるのか、大変興味深かったのですが、まったく違和感なく、いつもの通り圧倒的な存在感で演武をされるお姿を拝見し、改めて道場長の素晴らしさを実感いたしました。いつもの通り、道場長の前では借りてきた猫状態になり、御礼の言葉を尽くすこともできませんでした。まことに申し訳ありませんが副道場長にお取次ぎをお願いする次第です。
テコンドーはじめ世界的に活動する武道家の面々も、道場長、石垣師範の演武に感嘆の声を上げていました。特に私が親しくしているテコンドーの朴師範は「今度、高麗さんが稽古しているところを見させてもらいます」という勘違いをするほど感じ入っていたようです。(この勘違いに関しては、すぐに正しておきました。)
とかく、どちらが強い、論議に熱心な武道界ですが、こうした交流をつうじてお互いを高度な文化として尊敬し合えるようになれば武道に対する認知度がより高くなっていくのでは、と感じた次第です。
道場長、副道場長のご配慮に改めて心より感謝を致します。
高麗




by shihan_aikido
| 2010-11-29 10:57