合気道小林道場と「そらいろのたね」 |
「負けるな!東北東関東大地震に」
「世界中の人達の援助、心より感謝します」
表題に有ります「そらいろのたね」とは、東村山日本語ボランティアの会の名前です。この会が今年15周年記念誌を発刊し、その中で弘明副道場長へのインタビューを掲載しました。

世界各国から内弟子はやって来ます。自国との生活習慣、食生活、言葉の違いに戸惑いながら懸命に合気道の修行をしている姿を見ますと感心します。殆どの人達が日本に来るのが初めてで、日本語はほとんど話せません。1か月~3カ月の短期滞在中に、どこか日本語を定期的に教えてくれる所を探しましたが、都心の学校では授業料が高く、通う時間もありません。
そんな中、縁というものは不思議なもので、弘明副道場長が結婚当初東村山に住んでおり、東村山市の市報で火曜日午前中の日本語クラスが有るのを知りました。外国人の内弟子達は西武新宿線の航空公園駅と小平駅の間は定期券を使って移動します。東村山駅は、航空公園駅からも小平駅からも2つ目の駅です。つまり、交通費は一銭も掛りません。火曜日の午前中で稽古の無い時間帯、そして駅から3分の東村山市中央公民館で設備も先生も申し分ない教室です。会費は何と一カ月ワンコイン以下の400円です。信じられない値段です。基本は東村山市に住む外国人の為の教室ですが、電話でお願いすると快く引き受けてくれました。私は日本語教室を主催している先生方には申し訳有りませんが合気道小林道場外国人内弟子為の教室の様な感じがしてなりません。教えて下さる「そらいろのたね」の先生方に本当に心より感謝しています。

合気道小林道場は東村山にも道場が有ります。東村山駅から7分~8分ぐらいで府中街道に面した警察署の隣です。目の前は「ジョナサン」です。2006年10月に日本語教室の先生方が何名か道場に見学に見えました。「小林道場から来る外国人生徒が非常に礼儀正しいので、合気道とはどんな事をしているのか興味を持ち見学に見えた」そうです。東村山道場の指導を担当している山脇久嗣指導部員は、以前はフランス語の翻訳と通訳をしていました。また日本語教師の資格も持っていますので、大いに話が弾み意気投合したそうです。
見学に見えた先生の一人、小林むつみさんが合気道に興味を持ち、稽古を始められ現在も続いております。内弟子達は帰国時に感想文を基本的には英文で書いてもらいます。小林むつみさんは英文の翻訳家なので、翻訳の協力をお願いしています。合気道小林道場のホームペイジに「住み込み体験感想文」として出ていますので興味有る方は是非読んで下さい。

「そらいろのたね」15周年記念誌の記事で設立時からのスタッフ、服部恵子先生が道場の内弟子との思い出「10年目の再開」として書かれていましたのでここで掲載させて頂きます。
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「10年目の再開」 服部恵子
「おはようございます」 今年の初めの日本語の教室に思いがけない声が聞こえてきました。スウェーデンから来たヘンリックでした。
10年前、かれが19歳の時にこの日本語クラスで勉強をしていました。彼は小林道場の内弟子として、合気道の稽古などで忙しい毎日の中を、時間を作って一生懸命、毎週火曜日のクラスに通ってきてくれました。
この日再会して、10年の月日があっという間に飛んでいったような感覚で
した。当会発足から15年間、日本語ボランテアとして携わってきて一生忘れられない、うれしい出来事でした。 ・・・・・・・・・・
(彼は1,2月厳寒の厳しい時期に再度、内弟子として修業していきました)
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今年も4月からスウェーデン、ブルガリア等5名の内弟子希望者が小林道場に来る予定でしたが、この地震と原発事故で来日を延期しました。一日でも早くこの事が落着き、海外各国から一人でも多くの修行生が来日し、合気道の修行と日本語の勉強ができるようになればと切に思います。