2011年 04月 19日
東日本大震災 |
3月11日の震災以来1ヶ月以上が経ちました。あるレポートによりますと古文書の記録と宮城県仙台、石巻平野に残っている地層の検査で西暦869年、平安時代に巨大津波の痕跡が発見されていますので今回は1000年に一度の巨大津波だったそうです。あまり話題にされていませんが震源から8000キロ離れた米、カリフォルニア州クレセントシテーで多数の漁船が沈むなど大きな被害が出ていると新聞に出ていました。如何に大きな津波だったか分かります。
さて、今回の地震、津波、原発事故で被害が心配された合気道小林道場の東北関連道場は下記の通りです。
宮城県
仙台市 神武練成塾、白川 勝敏師範
大崎市 古川道場、都築 隆一師範
福島県
福島市 福島武道館、追分 拓哉師範
福島市 純真会、佐藤 義文師範
会津若松市 湯川道場、酒井 昭夫師範
会津若松市 会津合気会、沖 康夫師範
いわき市 東湖塾、忍山 東 師範
複数の道場を指導されている先生もおられますので道場の数では40か所以上になります。地震後メールや電話での連絡が何日も付かず心配しました。全部の師範の安全が確認できるまで10日間かかりました。
私宛の個人的なメールですが、震災の状態が生々しく伝わりますので、許可をうけて掲載します。
東湖塾の忍山師範から下記のメールを頂いております。
小林先生、東日本大震災では色々ご心配頂き有難う御座いました。お陰さまで、身体、自宅、道場とも無事でした。但し、原発の問題で一旦東京の娘の所に避難して先週土曜日(3/26)戻ってまいりました。その日つぶさに市内を見て回りましたが、映像と現実の違いに愕然としました。小名浜港は大きな船が何艘も陸に上がり、半分水につかり、半分空を向いている船も有りました。沈没船はどのくらい有るか見当もつきません・・・・魚市場は2階まで波にやられ、建物だけがかろうじて残っています。シャッターはめくり上がり冷蔵庫、陳列棚がそこらじゅに転がっています。瓦礫の山もそこら中に有り、腐った魚の臭いが漂っています。・・・・・・信号も動いてなく風と埃とスエた臭い、曇りだったせいか「荒野の用心棒」のシーンを思い出しました。
現在(3/31)いわき市は一部、断水とガスの問題が残っていますが4月10日頃までには復旧しそうです。・・・・稽古は4月2日(土)から再開します。・・・・
小林道場関係の沢山の方から励ましのお電話、メールを頂きました。本当に
ありがたい事とお礼申し上げます。
宮城県仙台市 神武練成塾 白川師範のメールと道場写真

メール有難うございました。私のところは、「利府道場、仙台南道場」とコミュニテーセンターを借りている「荒巻教室」の三ヶ所のみ3月27日から再開しています。他の武道館は避難所になってたり、大きく破壊されて立ち入り禁止となり、再開の目処は立っていません。・・・・・・
まもなく一カ月が経とうとしていますが(4/4)電気、水道は復旧しましたが、ガスはまだです。ガソリンもようやく手に入りやすくなったところです。
スーパーもまだまだ全面的な営業は行っていません。
しかし、沿岸部の方達のことを思えば、このくらいは何でもありませんし、命があっただけ、怪我がなかっただけよしとしなければなりません。
(沿岸部の一部の塾生とは未だに連絡がとれません・・・無事を祈るばかりです。)4月~6月の多くの行事は取りやめになると思います。・・・・・
9月の小林先生の講習会までには、皆さん明るさを取り戻していること思います。そのときはよろしくお願いいたします。
震災以前のようになるまでには、何十年かかるかも分かりませんが、明るく前向きに「災い転じて福となす」を目標に頑張ってまいります。
先生も女神様もどうかご自愛のほどお祈り申し上げます。

その後にも次のメールが来ています。
「3/11揺れも大きかったですが、4/7の夜中の余震もとても大きく、せっかく片付けた物が全て崩れ、その上前回崩れなかった物まで崩れ、また、部屋中めちゃめちゃになりました。停電になったり、断水したり落ち着かない日々を過ごしています。・・・新聞よると、震度4以上の余震は10日現在で94回、有感余震は1220回だそうです。・・・
その他の道場では、宮城県大崎市古川道場は隣家が倒れてきて道場全壊したそうです。
福島県福島市の追分師範は道場の被害はありませんでしたが、本業が酒屋なので酒屋7店舗とその倉庫等で大きな被害を受けたそうです。
「福島武道館の弟子が避難して東京府中の小林道場に稽古に行きますので宜しくおねがいします。」と、連絡がありました。「先生、一本10万円以上する高い洋酒、ワイン等は棚の一番上に飾ってあったので全滅です。また旅館やホテル、バーに全然お客さんが来ないので酒類が売れません。ウン千万円損しました。しかし追分拓哉、負けません」と、豪快に笑い飛ばしていました。元気で陽気な人です。震災に負けず立ち直るでしょう。
同じ福島県の会津合気会の沖師範は、3月11日に仕事で仙台出張中に地震にあいました。鉄道が止まり仙台武道館に避難民として数日宿泊し娘夫婦に車で迎いに来てもらい帰宅できたそうです。4月11日現在会津公民館で稽古再開したそうですが、喜多方、猪苗代の武道館、体育館は利用できづに会津の稽古に参加してもらっています。郡山は4月一杯休みとして、原発の様子をみて稽古再開しますとの報告がきています。
2009年インドネシアのスマトラ沖地震の時は、パダンの道場の為に合気道小林道場として義援金を募集しましたが、今回は合気会本部道場で義援金を募集するとともに色々な団体、企業、街頭での募金が行われていますので、小林道場では義援金募集は行わず、本部道場へ義援金を寄付しました。
海外の傘下道場に対しては小林道場の英文ホームページで東日本大震災に募金のお願いを掲載し、各国の赤十字団体への義援金をお願いしました。早速ノルウエーの道場では募金の為の演武会と護身術の講習会で募金を行ってくれました。又ブルガリアの道場では募金を集めて赤十字に寄付したとの連絡が入りました。
誠に有りがたい事ですが国内の一部の傘下道場からも被害を受けた東北関係道場への義援金が送られてきました。又ハワイのロバート・久保師範の組織からも、義援金が送られてきました。心より感謝いたします。
まだ余震は続いています。1日でも早い余震と原発事故の終焉を祈るばかりです。
頑張れ日本、頑張れ東日本、頑張れ東北合気道
さて、今回の地震、津波、原発事故で被害が心配された合気道小林道場の東北関連道場は下記の通りです。
宮城県
仙台市 神武練成塾、白川 勝敏師範
大崎市 古川道場、都築 隆一師範
福島県
福島市 福島武道館、追分 拓哉師範
福島市 純真会、佐藤 義文師範
会津若松市 湯川道場、酒井 昭夫師範
会津若松市 会津合気会、沖 康夫師範
いわき市 東湖塾、忍山 東 師範
複数の道場を指導されている先生もおられますので道場の数では40か所以上になります。地震後メールや電話での連絡が何日も付かず心配しました。全部の師範の安全が確認できるまで10日間かかりました。
私宛の個人的なメールですが、震災の状態が生々しく伝わりますので、許可をうけて掲載します。
東湖塾の忍山師範から下記のメールを頂いております。
小林先生、東日本大震災では色々ご心配頂き有難う御座いました。お陰さまで、身体、自宅、道場とも無事でした。但し、原発の問題で一旦東京の娘の所に避難して先週土曜日(3/26)戻ってまいりました。その日つぶさに市内を見て回りましたが、映像と現実の違いに愕然としました。小名浜港は大きな船が何艘も陸に上がり、半分水につかり、半分空を向いている船も有りました。沈没船はどのくらい有るか見当もつきません・・・・魚市場は2階まで波にやられ、建物だけがかろうじて残っています。シャッターはめくり上がり冷蔵庫、陳列棚がそこらじゅに転がっています。瓦礫の山もそこら中に有り、腐った魚の臭いが漂っています。・・・・・・信号も動いてなく風と埃とスエた臭い、曇りだったせいか「荒野の用心棒」のシーンを思い出しました。
現在(3/31)いわき市は一部、断水とガスの問題が残っていますが4月10日頃までには復旧しそうです。・・・・稽古は4月2日(土)から再開します。・・・・
小林道場関係の沢山の方から励ましのお電話、メールを頂きました。本当に
ありがたい事とお礼申し上げます。
宮城県仙台市 神武練成塾 白川師範のメールと道場写真

メール有難うございました。私のところは、「利府道場、仙台南道場」とコミュニテーセンターを借りている「荒巻教室」の三ヶ所のみ3月27日から再開しています。他の武道館は避難所になってたり、大きく破壊されて立ち入り禁止となり、再開の目処は立っていません。・・・・・・
まもなく一カ月が経とうとしていますが(4/4)電気、水道は復旧しましたが、ガスはまだです。ガソリンもようやく手に入りやすくなったところです。
スーパーもまだまだ全面的な営業は行っていません。
しかし、沿岸部の方達のことを思えば、このくらいは何でもありませんし、命があっただけ、怪我がなかっただけよしとしなければなりません。
(沿岸部の一部の塾生とは未だに連絡がとれません・・・無事を祈るばかりです。)4月~6月の多くの行事は取りやめになると思います。・・・・・
9月の小林先生の講習会までには、皆さん明るさを取り戻していること思います。そのときはよろしくお願いいたします。
震災以前のようになるまでには、何十年かかるかも分かりませんが、明るく前向きに「災い転じて福となす」を目標に頑張ってまいります。
先生も女神様もどうかご自愛のほどお祈り申し上げます。

その後にも次のメールが来ています。
「3/11揺れも大きかったですが、4/7の夜中の余震もとても大きく、せっかく片付けた物が全て崩れ、その上前回崩れなかった物まで崩れ、また、部屋中めちゃめちゃになりました。停電になったり、断水したり落ち着かない日々を過ごしています。・・・新聞よると、震度4以上の余震は10日現在で94回、有感余震は1220回だそうです。・・・
その他の道場では、宮城県大崎市古川道場は隣家が倒れてきて道場全壊したそうです。
福島県福島市の追分師範は道場の被害はありませんでしたが、本業が酒屋なので酒屋7店舗とその倉庫等で大きな被害を受けたそうです。
「福島武道館の弟子が避難して東京府中の小林道場に稽古に行きますので宜しくおねがいします。」と、連絡がありました。「先生、一本10万円以上する高い洋酒、ワイン等は棚の一番上に飾ってあったので全滅です。また旅館やホテル、バーに全然お客さんが来ないので酒類が売れません。ウン千万円損しました。しかし追分拓哉、負けません」と、豪快に笑い飛ばしていました。元気で陽気な人です。震災に負けず立ち直るでしょう。
同じ福島県の会津合気会の沖師範は、3月11日に仕事で仙台出張中に地震にあいました。鉄道が止まり仙台武道館に避難民として数日宿泊し娘夫婦に車で迎いに来てもらい帰宅できたそうです。4月11日現在会津公民館で稽古再開したそうですが、喜多方、猪苗代の武道館、体育館は利用できづに会津の稽古に参加してもらっています。郡山は4月一杯休みとして、原発の様子をみて稽古再開しますとの報告がきています。
2009年インドネシアのスマトラ沖地震の時は、パダンの道場の為に合気道小林道場として義援金を募集しましたが、今回は合気会本部道場で義援金を募集するとともに色々な団体、企業、街頭での募金が行われていますので、小林道場では義援金募集は行わず、本部道場へ義援金を寄付しました。
海外の傘下道場に対しては小林道場の英文ホームページで東日本大震災に募金のお願いを掲載し、各国の赤十字団体への義援金をお願いしました。早速ノルウエーの道場では募金の為の演武会と護身術の講習会で募金を行ってくれました。又ブルガリアの道場では募金を集めて赤十字に寄付したとの連絡が入りました。
誠に有りがたい事ですが国内の一部の傘下道場からも被害を受けた東北関係道場への義援金が送られてきました。又ハワイのロバート・久保師範の組織からも、義援金が送られてきました。心より感謝いたします。
まだ余震は続いています。1日でも早い余震と原発事故の終焉を祈るばかりです。
頑張れ日本、頑張れ東日本、頑張れ東北合気道
by shihan_aikido
| 2011-04-19 10:27