2011年 06月 01日
インドネシア五周年講習会 |

インドネシア合気道小林道場の5周年講習会にゴールデンウィーク中に私と弘明副道場、それに会員の計6名で行ってきました。私のインドネシア訪問は23年振りです。講習会の場所はジャカルタから200キロ離れた高原都市で、学生の街でもあるバンドンです。私が23年前に訪問の折に白帯で指導を受けた人達は、現在各団体の指導者になっています。私を懐かしがり弟子達を連れて参加してくれました。講習会は大学の体育館で行われ、約160名が集まりました。インドネシア合気道小林道場の5周年講習会は成功裏の内に終了することができました。

そこで派遣されたのが、大学を卒業したばかりの弘明副道場長です。平成元年1次隊としてインドネシアに赴任し、2年半ジャカルタを中心にインドネシアの各地に合気道の普及と指導を行いました。当時は合気道の専門道場はなく、外務省のロビーや税務署の建物に稽古の時間だけマットを敷いて、稽古場の確保に苦労しながら指導をしていました。また、バリ島でも演武会を行い、バリに最初に合気道を披露したのも弘明副道場長です。

弘明副道場長の滞在時に私がインドネシアを訪問しました。ジャカルタで指導した後バリ島で観光をしました。その後当時まだ観光客もほとんど行かないスンバワ島に指導に行きました。警察署長の息子が合気道を稽古していましたので、空港到着後パトカー先導でホテルまで行き、街中には「YASUO KOBAYASHI SHIHAN」の垂れ幕が掛かり大歓迎でした。スンバワ島は、まだ馬車が主要な交通手段でした。道場といえば公民館の様な所に手作りのマットを敷いて稽古しました。そのマットはズタブクロにヤシの実の皮をほぐし詰め込んでマット代りにした物です。人間やる気になり、何か必要となれば、色々な事を考えるものだと思いました。杖はモップの柄や裏山で竹を切ってきた物でした。インドネシアのこんな田舎の島でも皆熱心に合気道を稽古しているのには驚きました。世界に合気道が広がる事を実感しました。

その後インドネシアと合気道小林道場の交流は無くなっていましたが、5年前から再び交流が始まりました。その後内弟子を経験したベニー氏を中心にして、マンスール氏の後押しもあり、合気道小林道場インドネシア連合会が発足しました。現在は弘明副道場長と小柳俊一郎指導員が毎年交代で指導に行っています。会員数もジャカルタを中心にインドネシア全土広がり1,000名を超えるまでになっています。

各地で大歓迎を受け、満喫して帰国しました。
日本人はインドネシアと言えばバリ島と思うでしょうが、その他にも本当に一見の価値が有る所がたくさん有ります。来年も小林道場の指導部から講習会、審査会に行きます。年間予定を見て同行される事をお勧めします。
その他の写真はこちらからどうぞ。
by shihan_aikido
| 2011-06-01 18:11