2011年 06月 07日
「中華民国100年青年盃合気道演武大会」と「有難う台湾」 |

今年は中華民国100年の節目の年です。合気道小林道場が台湾の合気道と交流しだしたのは昭和51年(1976年)です。台湾では建国年である1912年を元年とする中華民国歴を西暦と併用しています。小林道場との交流は中華民国歴64年からです。今年の演武会プログラムに100年演武大会と書いてありますので36年の付き合いに成ります。

台湾名物の宴会も最近様変わりです。30年以上前の宴会は2次会、3次会は当たり前、何時も午前様でした。現在は役員も2代目、3代目となり日本語も話す人が少なくなりお互いに片言の英語で会話する時代になりました。カラオケで演歌は歌いますが宴会も非常に健全なりました。

台北での演武会の折、隣に座られた中華民国合気道協進会元会長の薛鳳枝氏(台湾財界のトップクラスの方)から聞いた話ですが、台湾からの義援金は9割以上が民間からのものだったそうです。
また、驚いたことに日本は台湾に対して恩を仇で返すような事をしているのです。日本政府は4月11日に世界7カ国の新聞に東日本大震災に対する義援金や援助に対して新聞に感謝の広告を掲載しました。米国、英国、フランス、中国、ロシア、韓国の新聞と国際英字新聞「ヘラルド、トリビューン」にです。しかし日本政府は145億円の義援金を日本に提供した台湾を外しました。台湾とは国交が無いという理由からです。その代わり日本政府は広告と同様の感謝の意を表す管直人首相の書簡を日本の対台湾窓口機関「交流協会」を通じて馬英九総統と外交部長に送ったといいます。こんな事でお茶を濁すとは、本当に信じられません。
これに対する外務省の説明は「義援金の額ではなく、近隣諸国への影響を考慮して決めた」だそうです。明らかに中国を意識した政治的配慮です。話を聞いていて恥ずかしくなりました。

合気道小林道場と台湾はこれからも交流していきます。ぜひ誘い合って台湾の合気道との交流をお願いします。
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by shihan_aikido
| 2011-06-07 15:29