2011年 08月 19日
フィンランド・トルク市合気会20周年記念講習会 |
フィンランド・トルク市での講習会は暑かったです。出発前に弟子達に「先生、7月22日から北欧ですか、この暑い東京を逃れて涼しいフィンランドはうらやましいですね」と皆に言われました。成田空港から9時間50分、首都ヘルシンキのバンタ空港に着き、カリ6段、ペッテリ6段の出迎えを受けました。車で2時間、フインランド第4の都市トルク市に向けて出発しました。私が発し第一声は「暑い、湿気は無いが東京と変わらない暑さだ」「先生、今日はフィンランドも近年に無い異常気象です」の答えが帰ってきました。

トルク市はムーミンランドが有る町です。ムーミンとはフィンランドで産まれた森の妖精です。世界中の子供達には絶大な人気が有るマンガの主人公です。皆さん一度は見たことのあるキャラクターだと思います。ムーミン村の近くにあるスパリゾートホテルで2泊して時差ぼけを解消し、その後はペッテリ6段のお父さんのコテージが有る湖の中の島から稽古に通いました。日本では湖の島から道場に通うなど想像出来ないでしょう。森と湖の国フィンランドならではの体験です。湖の中の島からボートで湖畔まで5分、道場までは車で30分です。交差点で車10台繋がれば渋滞という感じのところです。

講習会は7月25日から始まりました。月曜日から金曜日は午前10時から12時カリ6段とペッテリ6段が交代で指導です。18時から20時迄の稽古は私が全部指導しました。週末は演武会そして審査会も有りますので参加者が増えます。各都市の道場責任者が私に挨拶に来ることも多いので土、日曜日は2時間2回私が指導担当となります。昨年のフインランド合気会40周年までは午前、夕方の稽古も指導時間総て私が担当しましたが、私も75歳、後期高齢者の仲間入りをしました。身体を労わる為にも普段の日は夕方一回で、週末のみ2回の稽古にしてもらいました。
講習会場は中心街から車で5分ぐらい離れた工場跡の建物の3階です。広さは350畳です。明かりとりの窓は沢山ありますが、開ける窓は一畳ぐらいの窓が端と真中付近の2か所しか有りません。完全な極寒仕様の建物です。講習会にはフィンランド各地の道場、ギリシャ、ノルウェー、スウェーデン、ロシア、エストニア、リトアニア、オランダそして在住の日本人も稽古に来ています。講習会参加者総勢約200名だと思います。私の指導法は小林道場での指導と海外講習会でも一切同じです。弟子相手に技を示し、次に私も受けを取ります。技の説明、解説は一切しません。技の解説、合気道とはとか、精神論は各自自身の修行過程で考えて下さいという方針です。通訳など一切付きません。

稽古する人は技の切り替え以外、身体を休める時間は有りません。この間道場全体を回り、初心者や技の間違っている人達を自分も受けを取りながら回ります。道場が広いので手を挙げて質問してくる組も有ります。外は異常気象で30度あります。この暑さですので30分もすると皆疲れてきます。そう云う人達が目で給水や休憩を訴えてきます。それを無視すると組んでいる後輩相手に技の説明にかこつけて先輩達の話声が多く聞こえる様になりますので疲れてきたなと私には直ぐ分かります。稽古開始30分過ぎると10分か15分の技の区切り毎に水分の補給が必要と私は感じました。今まで30年間フィンランドに年一度の指導に来ていましたが一番暑い稽古になりました。蒸し風呂状態で1時間もすると道衣がバケツで水を被った状態になりました。
稽古も1時間半も経つと殆どの人が体力の限界に達します。その時に杖、剣の稽古というと皆ホットした様な顔になり、自分の杖、剣を袋から取り出してきます。外国で合気道を稽古している人達は杖、剣の稽古に興味持っている人が多いです。海外での講習会、道場での稽古に私は杖、剣を稽古、指導をします。故斎藤守弘師範が合気道創始者植芝盛平翁先生を岩間で身近にお世話され又厳しい修業と翁先生の杖、剣の相手をされました。合気杖、合気剣として植芝盛平翁先生が演武された武器技を集大成しました。以前本部日曜日クラスに故斎藤守弘師範が長期間教えに来られた時に私も指導を受けました。その杖、剣を伝えています。
フィンランドで杖、剣を指導しない師範もいますのでフィンランド合気会の審査会の時に杖、剣を選択性にとの意見もでていると聞きました。本部道場の全日本演武会の時に杖、剣の演武禁止の事が外国の道場にも伝わり影響が出ているのではないかと思います。私としは合気道の捌きは剣の動きという表現を植芝吉祥丸道主や多くの先輩の師範から聞かされていますので、基本的な剣、杖の稽古、指導はして行こうとおもい実行しています。

最近はネットで調べれば世界中のセミナーを検索することが出来ます。多くの人達が私の講習会を調べて、トルク市の講習会にきてくれました。ウィークデイの3,4割は他の国から来ていた人と思います。一番時間を掛けてきたのがロシア、モスクワの道場の人達です。10名が1500キロの道のりを車できていました。弘明副道場長の講習会に何回も出て小林道場の傘下に成ったロシア、サンクトペテルブルグの道場の人達5名も参加してくれました。この講習会で彼らと私とが合うのが初めてでお土産を貰い、写真も一緒にとりました。私の講習会を終わってから、スウェーデン、ストックホルムの弥栄道場で何日か住み込み稽古をして国に帰ると言っていました。本当に合気道が好きで稽古に打ちこんでいると感じました。
スウェーデンの弥栄道場のからも3,4名講習会に来ていました。ノルウェーのスンヤタ道場長モリコ師範と弟子で昨年所沢道場に住み込んでいたラーシュもきてくれていました。驚いた事に車椅子の武道家リデアさんが後半4日間オランダから参加してくれました。これには感激しました。彼女と会うのは3回目です。韓国ソウルの講習会、二回目はわざわざ小平道場に訪ねて来て一緒に稽古しました。ハンデを乗り越えて女性で武道家として世界各地を回りハンデキャップの人々に武道を教えて勇気と希望を与えています。彼女の様な人が私の指導法、稽古法に関心を持ち講習会に参加してくれるのは言葉で言えない気持ちになります。この様に一つの講習会に国境、組織の壁に関係なく各地の合気道家が参加してくれます。

この講習会の時に11月11(土)、12(日)開催されるスウェーデン、ストックホルム弥栄道場30周年記念行事に私が講師の一人として参加しますと紹介されました。その為にトルク市の講習会が終わり別れる時には又11月に先生にお会い出来ますねと嬉しい言葉を掛けてくれた人達が沢山いました。私も楽しみです。弥栄道場30周年記念行事に合気道小林道場の方々もぜひ参加して下さい。関心のある人で詳細を知りたい人は合気道小林道場指導部まで連絡をお願いします。

トルク市はムーミンランドが有る町です。ムーミンとはフィンランドで産まれた森の妖精です。世界中の子供達には絶大な人気が有るマンガの主人公です。皆さん一度は見たことのあるキャラクターだと思います。ムーミン村の近くにあるスパリゾートホテルで2泊して時差ぼけを解消し、その後はペッテリ6段のお父さんのコテージが有る湖の中の島から稽古に通いました。日本では湖の島から道場に通うなど想像出来ないでしょう。森と湖の国フィンランドならではの体験です。湖の中の島からボートで湖畔まで5分、道場までは車で30分です。交差点で車10台繋がれば渋滞という感じのところです。

講習会は7月25日から始まりました。月曜日から金曜日は午前10時から12時カリ6段とペッテリ6段が交代で指導です。18時から20時迄の稽古は私が全部指導しました。週末は演武会そして審査会も有りますので参加者が増えます。各都市の道場責任者が私に挨拶に来ることも多いので土、日曜日は2時間2回私が指導担当となります。昨年のフインランド合気会40周年までは午前、夕方の稽古も指導時間総て私が担当しましたが、私も75歳、後期高齢者の仲間入りをしました。身体を労わる為にも普段の日は夕方一回で、週末のみ2回の稽古にしてもらいました。
講習会場は中心街から車で5分ぐらい離れた工場跡の建物の3階です。広さは350畳です。明かりとりの窓は沢山ありますが、開ける窓は一畳ぐらいの窓が端と真中付近の2か所しか有りません。完全な極寒仕様の建物です。講習会にはフィンランド各地の道場、ギリシャ、ノルウェー、スウェーデン、ロシア、エストニア、リトアニア、オランダそして在住の日本人も稽古に来ています。講習会参加者総勢約200名だと思います。私の指導法は小林道場での指導と海外講習会でも一切同じです。弟子相手に技を示し、次に私も受けを取ります。技の説明、解説は一切しません。技の解説、合気道とはとか、精神論は各自自身の修行過程で考えて下さいという方針です。通訳など一切付きません。

稽古する人は技の切り替え以外、身体を休める時間は有りません。この間道場全体を回り、初心者や技の間違っている人達を自分も受けを取りながら回ります。道場が広いので手を挙げて質問してくる組も有ります。外は異常気象で30度あります。この暑さですので30分もすると皆疲れてきます。そう云う人達が目で給水や休憩を訴えてきます。それを無視すると組んでいる後輩相手に技の説明にかこつけて先輩達の話声が多く聞こえる様になりますので疲れてきたなと私には直ぐ分かります。稽古開始30分過ぎると10分か15分の技の区切り毎に水分の補給が必要と私は感じました。今まで30年間フィンランドに年一度の指導に来ていましたが一番暑い稽古になりました。蒸し風呂状態で1時間もすると道衣がバケツで水を被った状態になりました。
稽古も1時間半も経つと殆どの人が体力の限界に達します。その時に杖、剣の稽古というと皆ホットした様な顔になり、自分の杖、剣を袋から取り出してきます。外国で合気道を稽古している人達は杖、剣の稽古に興味持っている人が多いです。海外での講習会、道場での稽古に私は杖、剣を稽古、指導をします。故斎藤守弘師範が合気道創始者植芝盛平翁先生を岩間で身近にお世話され又厳しい修業と翁先生の杖、剣の相手をされました。合気杖、合気剣として植芝盛平翁先生が演武された武器技を集大成しました。以前本部日曜日クラスに故斎藤守弘師範が長期間教えに来られた時に私も指導を受けました。その杖、剣を伝えています。
フィンランドで杖、剣を指導しない師範もいますのでフィンランド合気会の審査会の時に杖、剣を選択性にとの意見もでていると聞きました。本部道場の全日本演武会の時に杖、剣の演武禁止の事が外国の道場にも伝わり影響が出ているのではないかと思います。私としは合気道の捌きは剣の動きという表現を植芝吉祥丸道主や多くの先輩の師範から聞かされていますので、基本的な剣、杖の稽古、指導はして行こうとおもい実行しています。

最近はネットで調べれば世界中のセミナーを検索することが出来ます。多くの人達が私の講習会を調べて、トルク市の講習会にきてくれました。ウィークデイの3,4割は他の国から来ていた人と思います。一番時間を掛けてきたのがロシア、モスクワの道場の人達です。10名が1500キロの道のりを車できていました。弘明副道場長の講習会に何回も出て小林道場の傘下に成ったロシア、サンクトペテルブルグの道場の人達5名も参加してくれました。この講習会で彼らと私とが合うのが初めてでお土産を貰い、写真も一緒にとりました。私の講習会を終わってから、スウェーデン、ストックホルムの弥栄道場で何日か住み込み稽古をして国に帰ると言っていました。本当に合気道が好きで稽古に打ちこんでいると感じました。
スウェーデンの弥栄道場のからも3,4名講習会に来ていました。ノルウェーのスンヤタ道場長モリコ師範と弟子で昨年所沢道場に住み込んでいたラーシュもきてくれていました。驚いた事に車椅子の武道家リデアさんが後半4日間オランダから参加してくれました。これには感激しました。彼女と会うのは3回目です。韓国ソウルの講習会、二回目はわざわざ小平道場に訪ねて来て一緒に稽古しました。ハンデを乗り越えて女性で武道家として世界各地を回りハンデキャップの人々に武道を教えて勇気と希望を与えています。彼女の様な人が私の指導法、稽古法に関心を持ち講習会に参加してくれるのは言葉で言えない気持ちになります。この様に一つの講習会に国境、組織の壁に関係なく各地の合気道家が参加してくれます。

この講習会の時に11月11(土)、12(日)開催されるスウェーデン、ストックホルム弥栄道場30周年記念行事に私が講師の一人として参加しますと紹介されました。その為にトルク市の講習会が終わり別れる時には又11月に先生にお会い出来ますねと嬉しい言葉を掛けてくれた人達が沢山いました。私も楽しみです。弥栄道場30周年記念行事に合気道小林道場の方々もぜひ参加して下さい。関心のある人で詳細を知りたい人は合気道小林道場指導部まで連絡をお願いします。
by shihan_aikido
| 2011-08-19 21:39