2011年 10月 02日
神武錬成塾講習会 |
写真:合気道神武錬成塾の本部・利府道場の外観
9月10日(土)~11日(日)まで宮城県仙台市の合氣道神武錬成塾道場に講習会に行ってきました。震災から半年経ち合氣道神武錬成塾の本部である利府道場は完全に復旧し、外壁に多少のひび割れが残っているだけです。私もこの目で見て大変安心しました。
神武錬成塾は宮城県に20ヶ所以上の支部道場をもつ宮城で一番大きな合気道グループです。しかしこの震災で各市の武道館や公民館が避難所になり、稽古ができなくなった場所も多く、会員が半減したと白川塾長が嘆いていました。その沈んだ空気を吹き飛ばすために、利府道場十周年ということで今度の講習会が企画されました。私が講習会講師に選ばれました事を光栄に思います。
合気道神武錬成塾塾長である白川勝敏師範は明治大学合気道部に昭和40年(1965年)に入部し、彼が主将の時に部が同好会から体育会に昇格しています。昭和44年の小平道場の道場開きに明大代表として演武もしています。この時代の学生は勉強の方はあまりしませんでしたが、安保闘争時期の学生たちで情熱と活気がありました。後輩達と供に新聞の全国版に載る様な問題や私が警察に貰い下げに行ったような事件を何回もおこしましたが合気道普及には貢献してくれました。
利府道場の講習会は土曜日15時から始まり、70畳の道場に参加人員は男女約50名、少し狭い様でしたが、掛り稽古のど臨機応に行いましたので何の不自由も無く稽古が出来ました。講習会参加者は6割が有段者です。皆さん充分に稽古を積まれています。基本技を少し違った観点から有段者には参考にしてもらい、茶帯、白帯の人は積極的に前に出して技をしてもらいました。杖は左右を歩きながら上段返し、下段返し、八双返しを組み合わせた技で稽古しました。
この日は仙台も30度を超す暑さで、しかも15時から二時間の一番暑い時間帯の稽古でしたので結構疲れたと思います。東京からは所沢道場の大林千津四段、わんぱく道場の高城寛子六段、本田慎一郎参段、世田谷れいめい会師範明大OB、荒井清七段、ひたちなか合気道連盟明大OB住谷幸夫六段、石井祥子弐段、それに会津合気会からも参加してくれました。
講習会後の親睦会は道場の2階で会員の美味しい差し入れの料理と寿司とで22時頃まで歓談をしました。
日曜日の二回目の稽古は午前10時から12時まで後技、座技を中心に稽古しました。後技と座技はどの道場でも苦手な人が多く、審査でも一番問題になります。皆さんの参考になればと思い私も受け身を取り、汗をかきながら稽古しました。杖は昨日の復習で昨日参加しなかった人は戸惑っていましたが、号令で教えましたので皆さん覚えることができたと思います。
最後に白川師範が弟子に私の講習会の感想を聞きました。若い一人の生徒が「今後の稽古に参考になりました」と返事しました。白川師範は「参考になりました」という言葉は格下の人に使う言葉で、目上の人には「勉強になりました」と答えなさいと注意していました。白川師範は神官の資格を持ち勉強していますので、鋭い指摘に感心しました。挨拶や敬語等日常生活で使う言葉の意味を勉強する必要を感じました。白川勝敏師範は10月の岩井合宿に講師として参加されます。是非、白川師範の指導を受けて下さい。
by shihan_aikido
| 2011-10-02 11:46