2011年 10月 31日
第46回 岩井合宿 |
今年も千葉県岩井合宿が10月8日~9日に一泊2日で行われました。6月の嬬恋道場10周年合宿の盛りあがりで、例年ほど岩井合宿に会員の関心が薄れた様に指導部では感じました。特に海外からの参加者は放射能の汚染報道や家族の反対、政府の渡航自粛で極端に少なかったです。今回は韓国のユン師範とその生徒1名、イギリス人で香港在住のジャステンさんの3名だけでした。それでも指導部を入れて全員で90名近い人が集まりました。
私が本部道場指導部時代に教えたフランス人のモローさんが、私の指導を気に入り都心の原宿から年何回か小平道場に通ってきます。映像関係の仕事をしているそうです。日本滞在は長いですが、あまり日本語は話せません。9月中ごろ通訳兼秘書の女性を伴って小平道場の19時半の稽古に来ました。地震後、事務所の崩壊やお母さんの病気の看病も兼ねて何か月がフランスに帰国していたとの事です。
通訳の女性が「念願の岩井合宿に参加するので申し込みにきました。先生、彼は岩井迄バイクで行くと言っています。千葉県岩井は海に近いので津波が来た時に車では渋滞で逃げられない、バイクなら大丈夫だと言い張っています。岩井まで行く道も分からないし、昨年大きなバイクでの事故を起こし回復したばかりです。先生、是非彼が車で行くか、先生と一緒に電車で行くように説得してください。」と真剣に訴えました。つまり、フランスでの津波や放射能の報道と日本のマスコミの報道が随分違う事が分かりました。
私は東京湾の地図をモロー氏に見せ外房では無いので津波が来てもそんな大きな津波は来ないと納得させ、私と東京駅から電車で行くことになりました。しかし彼は、合宿一週間前の日曜日に小平道場に稽古に来て張り切りすぎ、ぎっくり腰になり、本当に残念ながら今年も岩井合宿には来られませんでした。
岩井の北原館に着いて宿のおじさんに3月11日の時の事を尋ねてみました。岩井海岸は大きく揺れたが津波の被害全然なかったとの事です。しかし北原館では地震によりボイラーが倒れ、火災に成ったが大事に至らず本当に良かったと話していました。
岩井合宿も今年で46回、指導部は合宿の準備、参加者への部屋割り等は手慣れたもので手順よく、手配してくれています。車に分乗し来る人達、東京駅から電車で到着する主力組に宿泊部屋、稽古スケジュール、稽古コース等北原館の入り口で手渡され総て分かるようになっています。14時半体育館集合、合宿参加への謝意を表した私の挨拶後、副道場長より注意事項が話されます。今年は海外からの参加者が少なかったです。しかし合宿注意事項は国連公用語の英、仏、独、露語、西語、中国語以外にも韓国語、ポルトガル語、スウェーデン語、フインランド語、ノルウェー語等今まで参加者があった国の言葉で用意されています。準備は万端です。
岩井合宿が他の合宿と異なるのはコース別になっている事です。1、初級 2中級、3、上級4、杖、剣 5、特別講師コースと別れていて自由に選択できます。毎回不思議に思うのですが、一つのコースに偏る事なく人が分かれてくれます。稽古は各一時間そしてその後自習時間が30分あります。自習時間には指導部の先生方が全員で巡回しますので、自由に質問もできます。今まで色々と指導法を思考錯誤してきましたが、この方法が一番好評でしたので定着しました。
今年は東北復興支援合宿です。特別講師は宮城県仙台市に本部を持つ合氣道神武錬成塾の白川勝敏師範、群馬合気道連盟会長の荒井俊幸師範が特別講師としてお招きしました。白川師範は左心右従の話、例えば神棚に向かって右側が上座、左側が下座ですので、演武の時には正面に向かって取が右、受けが左など・・・、技を交えながら分かりやすく解説してくださいました。荒井師範は言霊・・・言葉に宿る信じられない力がある。これは気の一つであり、合気道の修業はその力を導きだす道と話され、流れるような技捌きで稽古をされました。両師範の講習は受講された方々に非常に好評でした。
夕食後の親睦会も毎年盛り上がります。22時30分までビールと差し入れの酒、焼酎、ウオッカ等を飲み談笑し親睦を深めました。この合宿に合わせて来日する外国人が例年より少なかったので合宿常連者は外国の珍しい酒が飲めなかったと残念がっていました。
翌朝は5時半に起床し5時45分から海岸での体操、そして体力に合わせてランニングやウォーキングで新鮮な空気を吸いながら昨夜飲んだ酒を発散します。今年は曇りでしたが、みな朝の活力を十分吸い取っていました。その後6時半から体育館で私の指導の下に全員参加で初心者にも理解できる技を稽古しました。
基本技ですが上級者でも普段とチョット違った練習法なので、結構戸惑っている人もいました。私の朝の稽古で皆に大いにやる気をおこし朝食後の9時半の稽古も皆元気に稽古しました。
普段の稽古とは違った合気道三昧の一泊二日の合宿でした。参加された方々はお金では買えない体験と思い出になった事と思います。合宿中何の事故もなく成功裏に終了しました。今年参加できなかった人は来年是非参加してください。

通訳の女性が「念願の岩井合宿に参加するので申し込みにきました。先生、彼は岩井迄バイクで行くと言っています。千葉県岩井は海に近いので津波が来た時に車では渋滞で逃げられない、バイクなら大丈夫だと言い張っています。岩井まで行く道も分からないし、昨年大きなバイクでの事故を起こし回復したばかりです。先生、是非彼が車で行くか、先生と一緒に電車で行くように説得してください。」と真剣に訴えました。つまり、フランスでの津波や放射能の報道と日本のマスコミの報道が随分違う事が分かりました。

岩井の北原館に着いて宿のおじさんに3月11日の時の事を尋ねてみました。岩井海岸は大きく揺れたが津波の被害全然なかったとの事です。しかし北原館では地震によりボイラーが倒れ、火災に成ったが大事に至らず本当に良かったと話していました。

岩井合宿が他の合宿と異なるのはコース別になっている事です。1、初級 2中級、3、上級4、杖、剣 5、特別講師コースと別れていて自由に選択できます。毎回不思議に思うのですが、一つのコースに偏る事なく人が分かれてくれます。稽古は各一時間そしてその後自習時間が30分あります。自習時間には指導部の先生方が全員で巡回しますので、自由に質問もできます。今まで色々と指導法を思考錯誤してきましたが、この方法が一番好評でしたので定着しました。

夕食後の親睦会も毎年盛り上がります。22時30分までビールと差し入れの酒、焼酎、ウオッカ等を飲み談笑し親睦を深めました。この合宿に合わせて来日する外国人が例年より少なかったので合宿常連者は外国の珍しい酒が飲めなかったと残念がっていました。

基本技ですが上級者でも普段とチョット違った練習法なので、結構戸惑っている人もいました。私の朝の稽古で皆に大いにやる気をおこし朝食後の9時半の稽古も皆元気に稽古しました。

by shihan_aikido
| 2011-10-31 22:55