新年のご挨拶

　皆様におかれましては、益々ご清栄の事とお慶び申し上げます。

　昨年は3.11の東日本震災で日本全体が大混乱に陥りました。しかし合気道小林道場の東北関係の傘下、関連道場は多少の被害は有りましたが現在では稽古を再開しております。又小林道場の2011年度の年間行事も支障なく無事行われました事を報告いたします。

　私は1955年4月に合気道本部道場に入門し、合気道創始者、植芝盛平翁、二代道主植芝吉祥丸先生他先輩の諸先生の指導をうけました。大学を卒業と同時に本部道場指導部員の一員として自身の修業と共に合気道の普及発展に一意専心努力してまいりました。

　当時日本全体が安保闘争の混乱で揺れる中、時代を背負う若者に自分が何をできるかを考えました。1969年4月に東京都小平市の自宅駐車場に合気道小平小林道場を開設しました。大学閉鎖の為この道場で大学合気道部員と稽古を始めました。真剣で熱意溢れる稽古を見て、近所の人達が子供に、自分が稽古したいと少しずつ合気道の輪が広がりだしました。

　1971年11月に埼玉県所沢市に所沢道場を開くと同時に、本部道場指導部の職を辞して三多摩、埼玉を中心に合気道の普及、発展に努力すると供に指導者養成の決心をしました。「一人でも多くの人に合気道」をと日夜普及、発展に一路邁進しました。

　その努力が実り関東、東北を中心に合気道小林道場の輪が広がり、海外各国にも指導部員を派遣するまでに成りました。

　1987年1月15日　日本武道協議会より合気道優良団体表彰2005年1月15日　日本武道協議会より小林保雄に武道功労賞の栄誉を与えられました。

　私も昨年9月20日で後期高齢者の仲間入りをしました。現在でも一切の怪我や病気もなく、元気で受けを取りながら自身の修業と国内、海外の道場の指導に専念しています。

　新年に当たり合気道小林道場道場長の役を息子小林弘明に譲りました。合気道小林道場の国内外の直轄、傘下、関連道場のグループを「総師範」の名称で組織を統括していく所存です。今後ともご指導、ご協力を宜しくお願い申し上げます。