2012年 02月 17日
今春から中学の武道必修化について |
日本武道協議会に所属している武道は日本柔道連盟、全日本剣道連盟、全日本弓道連盟、
日本相撲連盟、全日本空手道連盟、少林寺拳法連盟、全日本なぎなた連盟、全日本銃剣道連盟、日本古武道協会と、合気会の10団体です。
皆さんも新聞などで目にした事があると思いますが、公立中学校で今年春から武道の必修化が始まります。上記の武道から学校や教育委員会が選んだ武道が行われます。文部科学省の話では具体的な授業の進め方や教員向けの研修は自治体や競技団体に委ねています。合気会でも積極的に全国各地の都道府県を連盟でまとめ指導者講習会として教員に対する講習に努力をしています。現実として合気道を授業に採用する学校はまだそんなに多くありません。
現在も武道は中学で選択種目になっておりますが、文科省の抽出調査でも柔道、剣道が武道の中心という考え方が抜けきれていません。武道を行う公立中の6割近くが柔道を選んでいます。必須化されると、もっと多くの学校が防具の不要な柔道を採用する見込みで、柔道の授業が増えるのは確実です。
全日本柔道連盟も研修会や講習会を実施していますがこの内容はまちまちだそうです。読売新聞1月25日に中学校武道必修化準備に不安があり、特に柔道に対する不安を紙面の1/3を使って大きく取り上げていました。日本で一番発行部数が多いい新聞「読売」が大見出しで柔道「危険」の声と言い切っています。名古屋大学の内田良准教授の調査では、部活を含めて柔道をしていた中高校生死亡事故はこの28年間で114件起きているそうです。毎年4、5名の生徒が亡くなっています。2番目バスケットの6倍の数になります。3番目がサッカー、4番目野球、ソフトボール、陸上とつづきます。柔道の危険性を取り上げたのはもっともな話です。
愛知県柔道連盟は6日間の教員向け指導者講習会で受講者全員に段位を授与したと書いてありました。この記事に対して段位に対する認識の甘さに、心から怒りを感じたのは私一人では無いと思います。この為一部の保護者から「数日の研修を受けただけの教員に教えられるのか」といった疑問や不安の声が寄せられたのも当然です。これに対して文科省は武道の授業に特別な資格は必要ないと言っています。現実には体育の先生が授業を担当するとおもいます。しかし自分の専門外の武道を短期間の講習会で指導できるとはおもえません。この様な先生に指導を受けた中学生が先人の築いた日本の文化である各武道を軽視、軽蔑、嫌いになる人が多くなれば武道を学習させる何の意味、成果も得られません。
相撲の国技館に優勝者の額は全て外国人です。男子柔道も各クラス優勝が難しくなっています。合気道も海外各国の方が盛んになっています。海外の合気道組織、連盟の記念行事私も招待される事が良くあります。その国の日本大使館の大使が呼ばれて同席することが多いです。その時に日本の武道や合気道の事を全然知らない大使が結構います。日本を代表する大使館でも日本の武道に対する認識の低さに残念に思う事が多いのが現状です。
文科省で中学から武道学習必修化を決めましたが、それに対する予算を組んだという話は全然聞きません。その為に体育の先生に負担を掛けほんの4、5日の講習会で指導させるという発想になってきます。私個人の考えとしては、各武道の連盟はそのような素人が指導するなら自分の武道は取り入れなくても良いという毅然とした態度が取れないかと思います。
武道教育に対しても文科省がこの様な思い切った改革をしないと日本武道の先行きは真っ暗です。私としては、やたらに素人指導の中学の武道の教育を増やすより、各町、市、都道府県で各武道を稽古、修業している人達が沢山います。その様な人達の活用を真剣に考える必要が有ると思います。
日本相撲連盟、全日本空手道連盟、少林寺拳法連盟、全日本なぎなた連盟、全日本銃剣道連盟、日本古武道協会と、合気会の10団体です。
皆さんも新聞などで目にした事があると思いますが、公立中学校で今年春から武道の必修化が始まります。上記の武道から学校や教育委員会が選んだ武道が行われます。文部科学省の話では具体的な授業の進め方や教員向けの研修は自治体や競技団体に委ねています。合気会でも積極的に全国各地の都道府県を連盟でまとめ指導者講習会として教員に対する講習に努力をしています。現実として合気道を授業に採用する学校はまだそんなに多くありません。
現在も武道は中学で選択種目になっておりますが、文科省の抽出調査でも柔道、剣道が武道の中心という考え方が抜けきれていません。武道を行う公立中の6割近くが柔道を選んでいます。必須化されると、もっと多くの学校が防具の不要な柔道を採用する見込みで、柔道の授業が増えるのは確実です。
全日本柔道連盟も研修会や講習会を実施していますがこの内容はまちまちだそうです。読売新聞1月25日に中学校武道必修化準備に不安があり、特に柔道に対する不安を紙面の1/3を使って大きく取り上げていました。日本で一番発行部数が多いい新聞「読売」が大見出しで柔道「危険」の声と言い切っています。名古屋大学の内田良准教授の調査では、部活を含めて柔道をしていた中高校生死亡事故はこの28年間で114件起きているそうです。毎年4、5名の生徒が亡くなっています。2番目バスケットの6倍の数になります。3番目がサッカー、4番目野球、ソフトボール、陸上とつづきます。柔道の危険性を取り上げたのはもっともな話です。
愛知県柔道連盟は6日間の教員向け指導者講習会で受講者全員に段位を授与したと書いてありました。この記事に対して段位に対する認識の甘さに、心から怒りを感じたのは私一人では無いと思います。この為一部の保護者から「数日の研修を受けただけの教員に教えられるのか」といった疑問や不安の声が寄せられたのも当然です。これに対して文科省は武道の授業に特別な資格は必要ないと言っています。現実には体育の先生が授業を担当するとおもいます。しかし自分の専門外の武道を短期間の講習会で指導できるとはおもえません。この様な先生に指導を受けた中学生が先人の築いた日本の文化である各武道を軽視、軽蔑、嫌いになる人が多くなれば武道を学習させる何の意味、成果も得られません。
相撲の国技館に優勝者の額は全て外国人です。男子柔道も各クラス優勝が難しくなっています。合気道も海外各国の方が盛んになっています。海外の合気道組織、連盟の記念行事私も招待される事が良くあります。その国の日本大使館の大使が呼ばれて同席することが多いです。その時に日本の武道や合気道の事を全然知らない大使が結構います。日本を代表する大使館でも日本の武道に対する認識の低さに残念に思う事が多いのが現状です。
文科省で中学から武道学習必修化を決めましたが、それに対する予算を組んだという話は全然聞きません。その為に体育の先生に負担を掛けほんの4、5日の講習会で指導させるという発想になってきます。私個人の考えとしては、各武道の連盟はそのような素人が指導するなら自分の武道は取り入れなくても良いという毅然とした態度が取れないかと思います。
武道教育に対しても文科省がこの様な思い切った改革をしないと日本武道の先行きは真っ暗です。私としては、やたらに素人指導の中学の武道の教育を増やすより、各町、市、都道府県で各武道を稽古、修業している人達が沢山います。その様な人達の活用を真剣に考える必要が有ると思います。
by shihan_aikido
| 2012-02-17 10:12