親子演武

　今年２０１２年から、私は合気道小林道場の新指導体制で道場長から合気道小林道場の国内、海外道場を含めた組織の師範ということで「総師範」になりました。色々な名称を考えましたが名誉道場長も可笑しいし、最高師範は一寸偉すぎます。主席師範の名称が一番先に挙がりました。「主席」というと「次席」は誰だとの意見が出てきます。結局「総師範」が良いという私の提案に指導部が賛成してくれ決まりました。

　新指導体制は小林弘明道場長を中心とした指導部に小林道場の行事の決定権が移りました。１９６９年４月の小平道場開設以来４２年間、合気道と小林道場の発展を願い努力をしてきました。合気道小林道場が合気道普及、発展、指導員の養成で有る程度の成果を上がる事ができたと自負しています。７５歳の現在でも医者に少し血圧が高めといわれるだけで、花粉症、アレルギーも無くほとんど風邪も引きません。ケガも有りません。私の先輩、同期そしてかなり年下の合気道指導者が膝、腰などを痛めたり、内蔵関係の持病を持っている人も多いですが、私は何も体の故障は有りません。元気、元気、元気の塊です。本当に有難い事です。

　私は毎日の様に指導と稽古をしていますが、合気道の修行法の原点で有る「投げ、投げられて修業する」という基本に基づき相手が初心者、有級者そして有段者の男女関係なく受身を取っています。少しは遠慮して投げてくれると期待しますが、稽古中に皆の前に呼び出すと、呼び出された人は緊張してか結構後期高齢者の私に遠慮なく技を掛けて投げてくれます。勿論２教、３教や小手返しなどの関節技で捻られれば皆さんと同じように痛いです。

　弘明道場長、指導部から「総師範はニコニコしながら会員の皆さんと楽しく稽古して頂ければ結構です。頑張り過ぎないで下さい。」との忠告と、さらに女神様からは「老いては子に従いと昔からいわれています。あなたは一言多いし、前に行った事をすぐ忘れ、全く違うことを後から平気で言うので余計な事は・・・」などと厳しい忠告も貰いました。

　先日３月３１日に「保谷合気道会２５周年記念演武大会」が行われましたが、余計な口出しもせず無事に滞りなく成功裏の内に終えることができました。東村山の講習会の時にはちょっと口出し過ぎとの反省から今回は余計な事はいわずに、もり立て役に徹しました。久しぶりに親子演武を行いましたが、かなり好評でした。動画がアップされているので、ご覧下さい。
親子演武動画











　４月４日からフィンランド合気会イースター講習会、スウェーデン、ストックホルム弥栄道場講習会に行きます。今年は桜の開花が遅れ小平道場の桜もやっと膨らんできましたが、それを見る事無く、まだ寒さが厳しい北欧に行ってきます。４月１７日帰国、時差ボケで皆さんとまともに稽古できるのは２１日からだと思います。一番稽古しやすい時期で気分も高揚してきているはずです。向上心に燃えて一段と稽古してください。ケガの無い様に。