蕨無為会講習会 |

明大合気道部卒業以来、壺内7段は仕事の傍ら川口市、蕨市等の武道場で故西尾昭二師範門下にて修業されており現在に到っています。西尾師範は柔道、空手、居合を修業されそれぞれの武道の高段者でした。植芝盛平翁先生を尊敬されていて合気道も修業され独特の理論で合気道普及に邁進し多くの賛同者を得た方です。
西尾昭二師範は合気道を始められたのは昭和27年(1952年)で私の3年先輩です。師範は勤務先の大蔵省印刷局で早い時期に合気道のクラブを創られました。場所は西巣鴨に有りましたので、私と本部道場で一緒に稽古した事はそんなに多くは有りませんでした。その後豊島区を中心に赤羽、川口、蕨や神奈川大学も指導されていましたので横浜方面にも多くの指導されていました。西尾師範の活躍は目覚ましく国内はもとより、海外でも多くの支持者を得て合気道の指導に邁進された方です。

蕨無為会の壺久充7段は自分の修業の為に近隣の団体に稽古に参加され自分が学ぶ姿勢を堅持されています。その関係で昨年も3月に一度壺内師範が関係している団体に声を掛けて私の講習会を行ってくれました。その時は4団体の人が25名近く集まってくれました。この時の私の指導法は合気道に対する特別な主義、主張はせず私が今まで稽古で体験してきた後技を中心に指導しました。稽古後の懇親会では私の指導法が講習会で初めて会う人達を受けに使い技を掛け、又私自身が相手の受けを取るのが他の先生方と違い新鮮だと話してくれました。

参加した人達下記の団体に所属している人達です。
1、千代田区合気会、2、荒川合気会、3、北区合気会、4、板橋養神館5、川口新郷合気 6、川口婦人合気会、7、蕨無為会、8、明大合気道部OB3名 合計で約40名でした。
全員の8割の方が各団体で指導を担当されている方達だと思われました。勿論各団体の代表で参加されたのでは無く、あくまで壺内師範と日頃交流の有る人達です。
合気道小林道場団体以外の講習会で何時も掛けられる言葉は「先生、準備体操をやらせて置きましょうか」と云う言葉です。私は「時間が来たら準備体操から私がします」といい定刻の14時30分正面に礼から始めました。一分ほどの壺内幹事からの私の紹介の挨拶の後私は直ぐに準備体操、基本の受け身で身体をほぐしました。
技は連続技です。二つの技を組み合わせて相手を崩し投げる技です。片両手取の二教から小手返しに変化して投げる技です。一教から入り投げ等10分毎に技をかえ行いました。
殆どの人達がこの様な二つ続けて行う技を練習したことは皆さんあまり無く、はじめはとまどっていました。しかし長年稽古されている人達なので理解も早く指導しやすかったです。
技に戸惑う人は直ぐに質問してくました。習得した人は、普段は指導者ですので分からない人に自分で教えてくれます。各団体で多少はスタイルが違いますので基本の手、足、体の捌きが合っていれば良しとしこの様な稽法が有る事を理解してもらう事に重点を置きまました。
