2013年 12月 18日
大学合気道部員との会話 |
小林道場の合気道専門道場では稽古、掃除が終わると稽古人が指導者を囲んでお茶を飲のみます。これは昭和30年(1955年)4月に私が入門し稽古していた新宿の本部道場朝稽古に参加した時に行われていた事を良い事だと思い小林道場にとりいれました。


写真:小平道場朝稽古後のお茶の風景
理由は大学1年の私は稽古後の人生、稽古の先輩達とお茶を飲みながらの雑談で色々な人生の教訓を学ぶ事が出来たからです。当時の合気道は世間には知られてなく稽古に来ている人達は植芝盛平翁先生を慕う、宗教関係、天風会、西式健康法、玄米食の健康の会とか特別な団体の人達でした。
そして自分より6,7年先の先輩達は戦争の経験者で色々な経験をされています。武道の話は勿論、宗教や戦争での異常な体験等人生の生き方に参考になる話を多く聞くことが出来勉強に成った事からです。
11月22日の小平道場水曜日夜の稽古には普通男女20名以上は稽古に参加してくれます。その中には外国人も多く中国、ハンガリー、アメリカ、スウェーデンそして内弟子のトルコ人のレセップなどです。最近は外国人の方が熱心に稽古しますので目立ちます。
稽古、掃除が終わり男子の大学合気道部2年部員がお茶の準備をしてくれました。私は道場の柱を背に座り、学生が入れてくれたお茶を飲みました。学生に向かって「君は家でお茶を入れた事有るのか?」「有りません」「お茶が濃すぎる、急須にお茶を入れ過ぎだ」急須の蓋を開けてみると溢れる程お茶が入っていました。現在は若い男の子が家庭でお茶を自分で入れて飲む事はドンドン減っているようです。合気道部の幹部は一年で変わります。後輩を道場に連れて来て道場の事を色々教えます。うまく伝われないと苦いお茶を飲まなければ成りません。
この2年部員は何回か道場に来ていますが、あまり話し合った事は有りませんでした。私が彼に向かって「くには何処だ」答えはたぶん外国人が多かったので「日本です」と答えました。私と一緒にお茶をのんでいた会員達が思わず顔を見つめ合いました。年配の会員が「君、就職の面接なら即、次の人になるよ。場の雰囲気を読めないと」と云ってくれました。
3年部員が「先生のくにはどこですか」聞き返してきました。「選挙も学区も第一区の千代田区さ、九段の坂を武道館の方に曲がらず登り切った二軒目で、今実家は兄が住んでいるよ、昔は武道館の所は近衛師団だった」学生が「近衛師団とは何ですか」・・・少し私は絶句して「え、近衛師団を知らないの、天皇陛下と東京を守る軍隊だった。2・26事件知っている」「ええ、聞いたこと有ります」「靖国神社を背にて、三方が坂なので私が生まれた1936年2月26日は家の前は機銃を据えて物々しかったと親父が云っていた」
以前にもに2007年5月と2007年8月にも同じ様な事が有りブログに書きました。しかし最近の私は「今の若いものは」と云わない事にしています。私より若い人に学ばなければならない事が沢山有るからです。やっと今月からスマホデビューしました。内弟子のレセップに同じことを何回も何回も聞き多少使える様になりました。やっとメールとメモ、写真が出来る様になりました。並んでいる沢山のアプリ見ると頭がいたくなります。「AKB 48」の事を聞かれたら何も分かりません。「スナップ」「嵐」「エクザイル」の事聞かれてもわかりません。
「今の若い人は」の言葉を吐かない様に気を付けています。その時代、時代で生活様式、価値観も流行りも変わります。高い目線で若い人達を見ていると多少合気道の先輩でも段々相手にされなく成ってきます。柔道の不祥事がマスコミに大きく取り上げられ武道に対する世間の目が可なり厳しくなりました。若い人達の武道離れが加速しています。喜寿を過ぎた今でも日々是勉強です。幾つに成っても上を向いて歩いていきます。そして合気道で汗を流し、皆さんと一緒に美味しいお茶、お酒を飲んで行きたいと思います。皆さん若い人に負けない様に頑張りましょう。


写真:小平道場朝稽古後のお茶の風景
理由は大学1年の私は稽古後の人生、稽古の先輩達とお茶を飲みながらの雑談で色々な人生の教訓を学ぶ事が出来たからです。当時の合気道は世間には知られてなく稽古に来ている人達は植芝盛平翁先生を慕う、宗教関係、天風会、西式健康法、玄米食の健康の会とか特別な団体の人達でした。
そして自分より6,7年先の先輩達は戦争の経験者で色々な経験をされています。武道の話は勿論、宗教や戦争での異常な体験等人生の生き方に参考になる話を多く聞くことが出来勉強に成った事からです。
11月22日の小平道場水曜日夜の稽古には普通男女20名以上は稽古に参加してくれます。その中には外国人も多く中国、ハンガリー、アメリカ、スウェーデンそして内弟子のトルコ人のレセップなどです。最近は外国人の方が熱心に稽古しますので目立ちます。
稽古、掃除が終わり男子の大学合気道部2年部員がお茶の準備をしてくれました。私は道場の柱を背に座り、学生が入れてくれたお茶を飲みました。学生に向かって「君は家でお茶を入れた事有るのか?」「有りません」「お茶が濃すぎる、急須にお茶を入れ過ぎだ」急須の蓋を開けてみると溢れる程お茶が入っていました。現在は若い男の子が家庭でお茶を自分で入れて飲む事はドンドン減っているようです。合気道部の幹部は一年で変わります。後輩を道場に連れて来て道場の事を色々教えます。うまく伝われないと苦いお茶を飲まなければ成りません。
この2年部員は何回か道場に来ていますが、あまり話し合った事は有りませんでした。私が彼に向かって「くには何処だ」答えはたぶん外国人が多かったので「日本です」と答えました。私と一緒にお茶をのんでいた会員達が思わず顔を見つめ合いました。年配の会員が「君、就職の面接なら即、次の人になるよ。場の雰囲気を読めないと」と云ってくれました。
3年部員が「先生のくにはどこですか」聞き返してきました。「選挙も学区も第一区の千代田区さ、九段の坂を武道館の方に曲がらず登り切った二軒目で、今実家は兄が住んでいるよ、昔は武道館の所は近衛師団だった」学生が「近衛師団とは何ですか」・・・少し私は絶句して「え、近衛師団を知らないの、天皇陛下と東京を守る軍隊だった。2・26事件知っている」「ええ、聞いたこと有ります」「靖国神社を背にて、三方が坂なので私が生まれた1936年2月26日は家の前は機銃を据えて物々しかったと親父が云っていた」
以前にもに2007年5月と2007年8月にも同じ様な事が有りブログに書きました。しかし最近の私は「今の若いものは」と云わない事にしています。私より若い人に学ばなければならない事が沢山有るからです。やっと今月からスマホデビューしました。内弟子のレセップに同じことを何回も何回も聞き多少使える様になりました。やっとメールとメモ、写真が出来る様になりました。並んでいる沢山のアプリ見ると頭がいたくなります。「AKB 48」の事を聞かれたら何も分かりません。「スナップ」「嵐」「エクザイル」の事聞かれてもわかりません。
「今の若い人は」の言葉を吐かない様に気を付けています。その時代、時代で生活様式、価値観も流行りも変わります。高い目線で若い人達を見ていると多少合気道の先輩でも段々相手にされなく成ってきます。柔道の不祥事がマスコミに大きく取り上げられ武道に対する世間の目が可なり厳しくなりました。若い人達の武道離れが加速しています。喜寿を過ぎた今でも日々是勉強です。幾つに成っても上を向いて歩いていきます。そして合気道で汗を流し、皆さんと一緒に美味しいお茶、お酒を飲んで行きたいと思います。皆さん若い人に負けない様に頑張りましょう。
by shihan_aikido
| 2013-12-18 12:05