2014年 05月 12日
北欧指導 |

4月7日から23日迄スウェーデン、ストックホルムの弥栄(いやさか)道場フインランド合気会のヘルシンキでのイースター(復活祭)の講習会に指導に行ってきました。35年間以上毎年一回、イースター時期か7月末から8月初旬の夏の時期に五十嵐和男師範と交代で必ず一年おきに指導に行っています。北の国です。やはり行くなら「夏でしょ」でも交代ですので仕方が有りません。
今年のイースター(復活祭・イエス・キリストの復活を祝い、記念する日です。復活祭とも言われます。ギリシャ語の「春の女神(Estera)」に由来します。)は遅く4月18日~21日でした。例年はフインランドで指導し、その後ストックホルムの弥栄(いやさか)道場に行くのが通例。しかし、5月初旬に韓国合気道の20周年行事があります。弘明道場長と小林道場会員達と行かなければならず先にストックホルムの弥栄(いやさか)道場に指導に行きました。
さすがに、ストックホルムでは寒く外を歩きたくなく稽古以外の時間はホテルに閉じこもりっていました。ウルバン、ウルフ等の古い会員達5人がクルーズデナーに誘ってくれました。ストックホルムは島を橋で繋いで町が出来ており、世界大戦に参加していませんので、建物が戦争で壊されていません。船で海から煉瓦で出来た色々な形の建物や自然の風景を見ながらの旅は心休まるものが有ります。

船はしゃれたレストラン風に出来ていて16時頃の乗船です。乗ると勿論ビール、ワイン等を注文します。私が居る為、皆さん英語で話してくれます。合気道の昔話、会員の噂や家族話など何時間でもしゃべり続けます。私は普段の会話でも話す方でないので何が楽しいのかさっぱり分かりませんが。飲み、食事をしながら大笑いし、給仕の美人ウエイトレスをからかったりしながらです。21時に帰港します。白夜に成り掛けで21頃まで明るいです。これが私に対する最高の「おもてなし」の様でした。
稽古の方はウルバン師範がヨーロッパの合気道小林道場傘下のハンガリー、ギリシャ、イギリス等の各国に指導に行っています。3週間前に笠原指導部員が講習会を開いたイギリス、パースの道場の白帯の人達、ロシヤ、サンクステルブルグの指導者 段も小林道場総師範の指導と云う事で参加してくれました。その国の数11カ国です。ヨーロッパ各国は格安航空券が出回っています。日本で云うと京都、仙台に夜行バスで行くような感覚で講習会に参加してくれます。本当に楽しい稽古に成りました。

土曜日の夜は20時からパーテーです。若い会員や各国からの参加者に費用を掛けさせない様に今回は道場でしました。小林道場の親睦会の様では無く「つまみは一切無し」ビール等の飲み物は道場で買うか自分で持ってきます。更衣室、台所は道場とは別に成っています。結構な広さは有りますがそこで40人、50人の人が立ったまま肩をよせって老若男女別なく話合っています。100畳以上有る道場に入って座って話している人は私以外4,5人です。これも日本とヨーロッパ人とのの文化の違いを実感します。

日曜日の午前中、午後と2回稽古が有りますが、遠方から参加した人達は午前稽古後かえりますと私に挨拶に来ます。ノルウエーのオスロから7時間掛けて車で来るモリコ師範がこれから帰りますと挨拶にきました。彼は1977年の夏に行った時演武会で私の受け取ってくれた人です。私が弥栄(いやさか)道場に行くと必ず来てくれます。私が今まで合った人で一番義理堅い人で、感激します。 午後の稽古は15時ですが稽古人数は半減しました。私のストックホルムの講習会も無事終わりました。
ストックホルムからヘルシンキに向けて17時出発、船は綺麗な島の間を静かに航行しヘルシンキには朝9時に着きました。今回出迎えてくれたのはヴィヒテ合気会のテーム氏 でした。
氏とは稽古で何回も合っていますが、個人的に話すのは初めてです。分かり易い英語で話してくれるので助かります。今回は4/14 (火)にヘルシンキに到着しましたので、木曜日の午後まで世話をしてくれます。彼の道場はヘルシンキから80キロ離れていて と云う町に有るそうです。現在新しい道場を建設予定で図面を見せてくれました。一泊目は老人ホームを併設した湖畔の綺麗なホテルで昼は仲間の女性でドイツ人の家に招待してくれました。ホテルではマッサージを受けました。

翌朝10時にホテルを出て、トルク市の彼の両親の家で昼食を招待されました。お父さんは柔道を指導しているとのこと、私と同年代です。トルク市から車で一時間位の別荘に行き、昼間は釣りをして夕方から姉と子供達2人、男女会員が集まりビールを飲みながらサウナ後食事です。犬も連れて来てくれたのでその時の写真を見て別な会員が画を書いてくれました。楽しい一時でした。この様な接待はフインランドでしか受けられません。4/17 午後17時にヘルシンキ中心街のホテルに到着しました。

金曜日から月曜日迄4日間イースター講習会が始まりました。私の指導担当時間は午後一回です。 午前中はホテルで、本を読み、DVDを見たりします。夏なら散歩しますが。今年は平年よりヘルシンキは40年振りに暖かいと云っても東京の真冬の気候です。日本と違いイースターと云うとデパート、商店そしてレストランも一斉に休みです。開いている食堂は中華かネパール料理とかアジア系の店です。最悪の場合はホテルで食べますので飢える事はありません。

フインランド合気会が出来てから45年以上経っています。7段も10名以上です。合気道専門家も何人もいます。何年か年前までは私の講習会には挨拶と審査員を兼ねて参加してくれました。しかし、合気道専門家ですのでイースター講習会を開催します。フインランドではフインランド合気会の会員は講習会を開催出来ないので各自の指導しているフインランド以外の国で行っているようです。それだけ合気道が広まっている事です。私の世話をする人達、稽古後の夕食に付き合ってくれる人も新旧交代の時代に入っています。

午後の私の指導は70~80名です。土曜日は指導後審査が有りますので120名ほどでした。イースター、夏のフインランド合気会主催の講習会は小林道場の私、五十嵐師範がしますが、フインランド、ヨーロッパの師範そして日本から色々な師範が各地、各道場主催で講習会しています。その為にこの頃では稽古人は自分の気に入った先生の時に集まります。2/3は何時も来ているメンバーで1/3がその時入れ替わりです。小林道場の45周年記念、京都大会の誘いもしてきました。フインランド合気会の会員も何名も参加します。その時友達になって下さい。来年は私が夏季講習会の番です。是非、同行して下さい。


by shihan_aikido
| 2014-05-12 17:06