2016年 03月 02日
西川口武道館講習会 |

今年で5回目の西川口武道館での講習会が2月21日(日)一部13時~15時、2部15時~17時に分かれて行われました。一部は小林道場指導部、小林幹雄7段が杖と剣の講習、2部は私の体術の講習会でした。今回は100名近い人達が集まり盛大な講習会になりました。
以前は蕨、西川口エリアの体育館、武道館で故西尾昭二師範が指導の中心とした合気道稽古がなされていました。西尾師範は印刷局に勤められていた公務員でした。柔道、空手、居合そして合気道も学ばれた武道家です。居合を基本にした体捌きや独特の合気道理論で一時代を築きました。私の先輩で私が旧大塚道場での住み込み内弟子時代、東洋大学では合気道部創立に関係し、西尾師範と私で一緒に指導しました。お互いの合気道感は違いましたが私は親しく付き合わせて頂きました。
西尾師範没後、西尾門下生は蕨、西川口地域では気の合った人達のクループに別れ各自活動しています。無為会の壷内久充師範もその一人でした。彼は各団体に隔てなく稽古に参加交流をしています。壷内師範は私が創設した明大合気道部の創成期のOBです。勿論私との長年の交流もあります。5年前から年一度、私を講師に西川口武道館で近隣の団体会員を集めての講習会を計画実行しました。
第一回は幾つかの団体の指導者中心に20名位の男女会員が集まり開催で、養神館傘下の団体からも5、6名参加してくれました。私の講習会の指導法は稽古参加者の希望の技を指導する方法なので、各団体の稽古法の違いも余り気にせずに稽古が出来ましたので皆さん講習会参加者は来年も参加しますと約束してくれました。
2年目の講習会、3年目と参加者が少しですが、増え続けました。そして講習会終了後の親睦会の参加者が増えました。私が植芝盛平翁先生の写真や本部内弟子時代の写真を見せますと皆さん合気道小林道場に関心を示し、小林道場新聞の送付も希望され、結び基金に寄付してくれる団体も現れました。
昨年からは小林道場指導部の小林幹雄師範が一部として武器を指導、2部に私が指導すると云う2部制に変わりました。私が指導いていた埼大合気道部OBで東川口駅前に道場を持つ大関師範が10名以上の弟子を連れて参加してくれましたので一段と講習会に活気がでました。これで、西川口講習会も地域に定着した事を実感しました。壷内師範の地道な努力には頭が下がりました。
今年の講習会案内には、一部で杖、剣の指導を強調して募集されました。近年本部道場では杖、剣の指導はされません。杖、剣を習いたいと感じている合気道修行者も多く、その関係で参加者の範囲が広がり、千葉県の関連道場からも参加が有り100名も集まりました。壷内師範も杖、剣の必要を感じ指導を要請したのでしょう。
私は二部指導なので一部の剣、杖の指導の終わる15時頃西川口武道館に行きました。その時は幹雄師範の指導の下、杖の上段返、下段返の前後の動きをしていました。
二部の私の指導です。準備体操、受身で身体をほぐし、講習会で希望する技を聞きました。結構年配の方でしたが、いきなり腰投げを希望されました。参加会員からも「お・・」云う声が上がりました。普通は幾つかの技を行い身体が慣れてからの腰投げの技に入るのが普通です。先ず私が相手の腰投げの受け身を取りましたら、皆さんが拍手してくださり講習会の雰囲気が急に和やかになりました。
技は四方投、小手返し、三教でしたが、少し変化応用技を加えました。基本では出来な時に使う技で皆さん初めての人も多く、普段あまり稽古してない事なので楽しそうに稽古してくれました。最後は杖取りで幾つかの技をし、腰投げで始まりましたので、杖取りの腰投げで終わりました。
稽古終了後、西川口駅前の親睦交流会には今年は40名近い人達が参加してくれて大いに交流出来ました。来年再開を約束して解散しました。
by shihan_aikido
| 2016-03-02 11:31