合気道小林道場住み込み研修

　合気道小林道場では道場開設以来、国内や海外から住み込み修業生を受け入れる制度を続けています。この制度により多くの合気道指導者を育成しました。現在も育成努力中です。
現在内弟子研修には下記の通り３つの種類があります。

１，週末研修　２泊３日　金曜日から日曜の稽古まで
２，準研修者　１ヶ月以上で道場に住み込み、働きながらの研修
３，研修者　　合気道の専門家になるための稽古
　　　　　　　　　　　　合気道小林道場の指導員希望者は生活費支給


１の週末研修は、審査前とか地方の道場会員そして大学の合気道部員からの希望者が出ています。
２の準研修者は、現在１名住み込んでいます。名前は山脇宇界です。研修に入る前は音楽関係の仕事をしていましたが、その仕事に見切りを付け、会員の方から仕事の紹介を受けて、昼間働きながら、朝と夜の稽古に励んでいます。ゼロからのスタートですが２段取得まではと張り切っています。
３の研修者は笠原裕二指導員で、基準の３年間の研修を終えましたので今後合気道小林道場の専門指導員として一層の活躍が期待されます。

　海外からの研修者も毎年大勢来ています。皆様から御協力頂いております「むすび基金」の援助での研修者も来日しています。今年は「基金」により、アフリカから「アルジェリア人」「チュニジア人」そして女性では「ウエールズ人」が合気道の女性専門家を目指す意気込みで３ヶ月住み込み研修を受けて行きました。

　自費の研修者も積極的に受け入れ現在では下記の人達が７月末まで修行中です。


1.マイケル　ブラック 3 段　アメリカ、テキサスヒューストン　　
　森心館道場道場長、　８０畳の専門道場の他ヒューストン大学、小学校でも指導しています。泣く子も黙るアメリカ海兵隊を除隊後、青少年のカンセリングを勉強し、その仕事をしていたが、合気道子供クラスの指導を始めその後合気道の専門家になったそうです。内弟子の規律ある生活は軍隊で慣れていますので苦痛ではないそうです。小平道場の畳は堅いと言いながら黙々と稽古し内弟子生活を堪能しています。

２．バク　ラスロ２段　ハンガリー、エステルゴム
　神武館道場道場長　　ブタベストの仏教大学時代から合気道を学び、もう５回目の住み込みです。結構はっきりした性格、悪く言えばわがままマイペースを崩しません。合気道小林道場の内弟子生活をこよなく愛します。近いうちにパパになります。梅酒が大好きです。
ドナウ川沿いの高台にある広大な敷地に１００畳の道場と自宅があります。道場開きに私も行きました。羨ましい限りです。資金援助してくれたお父さんに感謝を
　
３．コリー　ジョンソン　初段　アメリカ、ハワイ
　現在ハーバード大学　合気道部副主将
私も名門校ハーバード大学に合気道部があり、部員が４０人もいる事はこの春まで知りませんでした。同大学卒で合気道小林道場で稽古していたジェフ、ベイリス氏（現在アメリカ某大学で江戸文学を教えている）の口利きできました。ロックフェラー財団の奨学金で渡航費、滞在費を支給され合気道小林道場の内弟子生活を優雅に励んでいます。ハワイ島の日系４世日本語はぺらぺらです。　　大学の専門は聞いていません。他の内弟子に云わせると頭良いのだが私物の整理整頓が苦手だそうです。他の内弟子から教育しなければと言われています。
　
　以上の様に毎年世界中の各国から合気道小林道場の厳しい内弟子生活にあこがれて沢山の男女修行生がやってきて、色々な話題を残していきます。
　　今後も折に触れてエピソードを書いていきます。