北京正心館子供クラスとの合同稽古

　合気道小林道場海外傘下道場の一つ中国、北京正心館子供クラス男女10名が館長・賀先生、指導部員そして父兄に引率されて7月30日（日）田無道場の子供クラスの稽古時間に参加し合同稽古しました。

　合気道小林道場は来年50周年行事を京都で行います。この長い期間に私は大人，学生そして子供達にも国内、海外各合気道団体と数えきれないくらい稽古指導してきました。海外でも子供クラスを指導した体験は沢山有ります。それはその国の単一道場の子供達相手です。外国の子供クラスがわざわざ日本の小林道場にきての子供同志の合同稽古は合気道小林道場と私にとっても初めての体験になります。日本の子供達と中国の子供達の合気道を通した国際交流に成ります。合気道を通じて楽しく稽古し、自分達も外国に行きたいと感じさせなければなりません。結構責任は重大です。

　交流には先ず言葉です。弘明道場長は大学での専門が中国語科で留学もしています。冗談で僕のお母さんは中国人と云うほど北京語が堪能です。それに比べて私は3年まえにＮＨＫの中国語講座のゲストがタレントの「壇蜜」でしたので突然中国語を学び始めました。
2年前の秩父の子供クラス合宿でお母さんが中国人の1年生に中国語で話し掛けました。
子供クラス合宿に突然参加しました。稽古衣を着て指導していません。そこらのおじさんとみられ、「おじさんの中国語下手だね」の強烈な一言にもめげず続けています。

　現在もＮＨＫ講座は勿論、小平道場に1年間住み込んでいる明るくて逞しく、何事も物怖じしない25歳、中国人女性、林初段と１ヵ月だけ内弟子で８月から長野県での仕事が決っている韓ちゃん、小柄だが力が非常に強い逞しい林ちゃんの同級生です。この2人より特訓を受けていますが、80歳の手習い進歩は亀より遅いです。しかし希望の光は少しさして来ているはずです。

欢迎：歓迎
我是小林保雄。：私は小林保雄です。
今年80岁：今年80歳
我很健康。：健康です。
我的工作是教合气道。：私の仕事は合気道の指導です。
合气道是日本武术的一种。：合気道は日本の武道の一つです。
明年是小林道场50周年。：来年で小林道場は50周年です。
与世界40多个国家有交流。：世界４０ヵ国と交流が有ります。
中国也有北京，苏州，澳门等道场。：中国にも北京、蘇州、澳門沢山有ります。

以上の様な事は言えるように努力しています。
　　
　7月30日　田無に中国の子供達が来ました。他の人達は道場準備で忙しく、日、中の旗を振って出迎えたのは私だけでした。道衣に着替えた中国の子供達は長く稽古している子は袴を着用しているのには一寸驚きました。小林道場には無い発想です。其れなりに様に成っています。指導には中国、日本の子供達に同時に理解してもらわないと稽古に成りません。私が考えたのは、写真のようなプラカードを作りました。子供達が通訳なしで瞬時に理解させる為です。

　準備体操は田無の子供の手本で行いました。日中の子供達も大きな声で全員日本語の1,2,3・・の号令で準備体操を行いました。中国の子供達も普段の稽古でも日本語で準備体操を行っているようです。受身は全員大きな輪になって、両手を万歳の様に大きく広げ、隣の人と手を合わせて形の後ろ受身を先ず行いました。お互いに手の平を合わせる事で子供達の気持ちの融和と外国の子と稽古する緊張を取る為です。その後、年齢別に並べての受身を行いましたが皆上手で云う事なしです。

　稽古は日中の子供達を体格の同じくらいの人同志で向かい合わせにし、私の大きな1,2,3の号令で回転投、入身投、一教技をない練習です。子供を飽きさせない様に、日本、中国の子供達を年齢別で補助体操の競争で盛り上げました。最後に私が「誰か歌を歌う人、手を挙げて」プラカードを出すと日本の子供は恥ずかしかっていましたが、中国の女の子の一人が勿論中国の歌を歌って和やかな雰囲気で稽古を終えました。

　食事会では時間、費用の関係で日本の子供達は参加せず田無道場の大人と中国の子供達と引率の先生、父兄のみの参加でしたが、小林幹雄師範の手品、弘明道場長のウクレレ、所沢道場を中心にした女性たちの踊り等子供達も合唱に加わり皆楽しいひと時を過ごしました。勿論現在小林道場の内弟子　林ちゃん、韓ちゃん達も通訳として大活躍してくれました。来年も又別の中国の子供達が来る予定です。又一段と盛り上がる稽古、お楽しみ会にしましょう。　正心館の賀先生、指導部員、父兄の方々も遠路、合気道小林道場の稽古に参加し心より感謝します。

日中友好交流稽古の写真はこちらからご覧下さい。