2018年 02月 10日
刀と言葉 |
私は本部道場内弟子時代に植芝盛平翁先生が合気道の技の動きは剣の動きから出ている「こうじゃ」と声を出しながら演武していた事を思い出します。植芝盛平翁先生と剣やの相手を指名された時、一切約束がなくその時、その場の翁先生の雰囲気や気配で剣、杖での攻撃をしなければなりません。剣、杖が苦手で体術の方が好きな私は翁先生の相手をするとよく怒られました。

ある本を読んでいたら、日常我々に使っている言葉の中に刀がもとになっているものが沢山でてきました。刀がいかに私達の生活に密着していたかを教えてくれます。皆さんに知らせる為にブログに書きました。
1「あいずちをうつ」相槌を打つ・・・鍛冶で職人達が交互に槌を打ち合わすことから、相手に同意をしめしたり、話に調子を合わせてりする事を言う。
2「おっとりがたな」押っ取り刀・・・急ぎの用事で腰に刀を差す間もなく、手に取ること。
大急ぎの事「押っ取り刀で駆けつける」の様に使う。
3「おりがみつき」折り紙つき・・・折り紙は昔、刀の鑑定を行っていた本阿弥家が正真のものに発行した鑑定書の事から、間違いない物・人物の事を言う。
4「きゅうばしのぎ」急場凌ぎ・・・急場とは「急刃」であり、戦場で刀の刃が欠けたときに使う、取り合えず戦える切れ味の悪い刀の事、よってその場切り抜ける意となり「急場」と転じた。
5「さやあて」鞘当て・・・昔、武士同志がすれちがったとき、お互いの鞘がぶつかることでいさかいに成ることが有った。此の事から些細な事で喧嘩を売ることを言う。
6「じがねがでる」地金が出る・・・刀は心金というやわらかい鉄を、皮鉄という硬い鉄で包み込む構造になっている。地金が出るとは何度も研ぎを繰り返し、心金が出てしまったこの意で、この事から表を取り繕っていたものが取れ、本性が出てしまった事を言う。
7「しのぎをけずる」鎬を削る・・・刀の鎬(刀と稜線)が激しくぶつかり、削れるほどの激戦(白兵戦)の事。
8「すっぱぬく」素っ破抜く・・・素破は忍者の事で刃物を不意に抜き放つ事から、隠し事や秘密を暴いて明るみ出す事の意。
9「せっぱつまる」切羽つまる・・・切羽は刀の鍔がガタガタしない様に押さえる金具。この事から身動きできないほど追い詰められた事を言う。
10「そりががあわない」反りが合わない・・・刀はそれぞれ反りが違い、鞘もその刀専用で作られている。その為他の鞘にいれようとしても入らない。この事から相性が合わない事を言う。
11「たちうち」太刀打ち・・・太刀で打ち合って戦うことから、転じて物事を張り合って競争することになった。
12「たちおうじょう」立往生・・・たったまま死ぬ事が本来のいみ。「弁慶の立ち往生」の話から、現在の意となる。
13「たんとうちょくにゅう」単刀直入・・・単刀、一振りの刀(一人)で敵陣に切り込み事。この事から前置き無く、直接本題に入る事を言う。
14「つけやきば」付け焼き刃・・・刃のなくなった刀や鈍刀に、焼き刃だけを付け足した事から、間に合わせに習い覚えること。
15「つばぜりあい」鍔ぜりあい・・・お互いに打ち込んだ刀を鍔で受け止めたまま、一歩も譲らす押し合う事から、力の拮抗した激戦の事。
16「てんかのほうとう」天下の宝刀・・・家宝として代々伝わってきた名刀と云う事から普段使わないがいよいよの時に持ち出す、とっておき物・手段の事を言う。
17「とんちんかん」トンテンカンという合槌の調子がはずれてトンチンカン聞こえたことから、物事の辻褄が合わない事をいう。
18「ふところかたな」懐刀・・・刀とは別に懐に入れて有る最終護身用短刀で、このことから秘密の計画などに参加する側近意味になった。
19「なまくら」鈍・・・焼きがちっとも入らない半焼けの鈍刀の事、転じて力が弱いことや腕前が未熟なことの意で使われるようになった。
20「ぬきさしならぬ」抜き差しならぬ・・・もともと刀が錆びて鞘から抜けない事。解決する考えが無いことを言う。
21「ぬきうち」抜き打ち・・・刀を抜いたとたんに斬り付ける事で、前ぶれも無くいきなり何かをする事。
22「めぬきどうり」目貫き通り・・・目貫は刀の柄、真ん中近の一番目立つ処に有る金具で、この事から町で一番にぎやかな通りを意味する。
23「もとのさやにおさまる」元の鞘に収まる・・・刀は他の鞘になかなか入らないが、元の鞘にはスンナリ入る事から、仲違いした者同士が元通り一緒になる事をいう。
24「やきをいれる」焼きを入れる・・・刺激をあたえて、たるんでいる者をきちんとさせる事。
25「やさぐれ」・・・「やさぐれ」の「やさ」は「鞘(さや)」の反転語。「やさぐれ」の「ぐれ」は外れること。鞘を「家」にたとえて、家でする事や家出人を「やさぐれ」おさまる」と言った。

ある本を読んでいたら、日常我々に使っている言葉の中に刀がもとになっているものが沢山でてきました。刀がいかに私達の生活に密着していたかを教えてくれます。皆さんに知らせる為にブログに書きました。
1「あいずちをうつ」相槌を打つ・・・鍛冶で職人達が交互に槌を打ち合わすことから、相手に同意をしめしたり、話に調子を合わせてりする事を言う。
2「おっとりがたな」押っ取り刀・・・急ぎの用事で腰に刀を差す間もなく、手に取ること。
大急ぎの事「押っ取り刀で駆けつける」の様に使う。
3「おりがみつき」折り紙つき・・・折り紙は昔、刀の鑑定を行っていた本阿弥家が正真のものに発行した鑑定書の事から、間違いない物・人物の事を言う。
4「きゅうばしのぎ」急場凌ぎ・・・急場とは「急刃」であり、戦場で刀の刃が欠けたときに使う、取り合えず戦える切れ味の悪い刀の事、よってその場切り抜ける意となり「急場」と転じた。
5「さやあて」鞘当て・・・昔、武士同志がすれちがったとき、お互いの鞘がぶつかることでいさかいに成ることが有った。此の事から些細な事で喧嘩を売ることを言う。
6「じがねがでる」地金が出る・・・刀は心金というやわらかい鉄を、皮鉄という硬い鉄で包み込む構造になっている。地金が出るとは何度も研ぎを繰り返し、心金が出てしまったこの意で、この事から表を取り繕っていたものが取れ、本性が出てしまった事を言う。
7「しのぎをけずる」鎬を削る・・・刀の鎬(刀と稜線)が激しくぶつかり、削れるほどの激戦(白兵戦)の事。
8「すっぱぬく」素っ破抜く・・・素破は忍者の事で刃物を不意に抜き放つ事から、隠し事や秘密を暴いて明るみ出す事の意。
9「せっぱつまる」切羽つまる・・・切羽は刀の鍔がガタガタしない様に押さえる金具。この事から身動きできないほど追い詰められた事を言う。
10「そりががあわない」反りが合わない・・・刀はそれぞれ反りが違い、鞘もその刀専用で作られている。その為他の鞘にいれようとしても入らない。この事から相性が合わない事を言う。
11「たちうち」太刀打ち・・・太刀で打ち合って戦うことから、転じて物事を張り合って競争することになった。
12「たちおうじょう」立往生・・・たったまま死ぬ事が本来のいみ。「弁慶の立ち往生」の話から、現在の意となる。
13「たんとうちょくにゅう」単刀直入・・・単刀、一振りの刀(一人)で敵陣に切り込み事。この事から前置き無く、直接本題に入る事を言う。
14「つけやきば」付け焼き刃・・・刃のなくなった刀や鈍刀に、焼き刃だけを付け足した事から、間に合わせに習い覚えること。
15「つばぜりあい」鍔ぜりあい・・・お互いに打ち込んだ刀を鍔で受け止めたまま、一歩も譲らす押し合う事から、力の拮抗した激戦の事。
16「てんかのほうとう」天下の宝刀・・・家宝として代々伝わってきた名刀と云う事から普段使わないがいよいよの時に持ち出す、とっておき物・手段の事を言う。
17「とんちんかん」トンテンカンという合槌の調子がはずれてトンチンカン聞こえたことから、物事の辻褄が合わない事をいう。
18「ふところかたな」懐刀・・・刀とは別に懐に入れて有る最終護身用短刀で、このことから秘密の計画などに参加する側近意味になった。
19「なまくら」鈍・・・焼きがちっとも入らない半焼けの鈍刀の事、転じて力が弱いことや腕前が未熟なことの意で使われるようになった。
20「ぬきさしならぬ」抜き差しならぬ・・・もともと刀が錆びて鞘から抜けない事。解決する考えが無いことを言う。
21「ぬきうち」抜き打ち・・・刀を抜いたとたんに斬り付ける事で、前ぶれも無くいきなり何かをする事。
22「めぬきどうり」目貫き通り・・・目貫は刀の柄、真ん中近の一番目立つ処に有る金具で、この事から町で一番にぎやかな通りを意味する。
23「もとのさやにおさまる」元の鞘に収まる・・・刀は他の鞘になかなか入らないが、元の鞘にはスンナリ入る事から、仲違いした者同士が元通り一緒になる事をいう。
24「やきをいれる」焼きを入れる・・・刺激をあたえて、たるんでいる者をきちんとさせる事。
25「やさぐれ」・・・「やさぐれ」の「やさ」は「鞘(さや)」の反転語。「やさぐれ」の「ぐれ」は外れること。鞘を「家」にたとえて、家でする事や家出人を「やさぐれ」おさまる」と言った。
by shihan_aikido
| 2018-02-10 21:42