2019年 07月 25日
日比谷公会堂の思い出 |
先日、所要が有って日比谷公園前の帝国ホテルに行きました。27階の窓から日比谷公会堂が見えました。1963年(昭和38年)10月1日に第3回以降の合気道演武大会が日比谷公会堂で開催されたのを思い出しました。当時は合気道創始者植芝盛平翁先生もお元気で演武会に参加されました。
植芝盛平翁先生は演武会の2、3日前から茨城県岩間の道場から上京されます。内弟子の私達は平常の稽古の他に演武会の準備と盛平翁のお世話で、てんてこ舞いの忙しさです。
演武会の当日、私は盛平翁先生のお世話係の担当に成りました。演武会は1時から始まります。道場長の植芝吉祥丸先生、内弟子達は本部道場には午前10時頃には準備の為に出かけてしまいました。道場には盛平翁先生と私と二人きりです。昼食を済まし、13時頃に成ると盛平翁先生は「わしは演武会に行かなければ」と言いだしました。
盛平翁先生の出番は16時頃です。15時半にタクシーで出れば充分です。盛平翁先生が会場に着くと、そのまま演武会場に出てしまいます。そうすると、以後の演武者が演武出来なく成ります。私達内弟子達の演武は出来なくても問題は起こりませんが、地方からの演武者が演武できないと大問題になります。本当に引き留めるのに苦労しました。
タクシーの運転手に言って遠回りをしてもらった事も有ります。翁先生から「新宿から日比谷に行くのに、何故上野を通るのだ」と怒られた事も有りました。今は楽しい思い出になっています。
合気道探求第58号が発売になりました。
http://www.aikikai.or.jp/about/information/detail.html?news_id=255
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by shihan_aikido
| 2019-07-25 16:37