2020年 07月 03日
ユリ |
新型コロナの感染防止で外出自粛がやっと解除されました。合気道小林道場全道場でも稽古を自粛していましたが、稽古時間1時間、マスク着用、道場入退出時の自主的な手の消毒で稽古が再開されました。会員の中では6月中の稽古は自粛休会で、7月から再開希望のメールも結構な数入りましたので、平常の稽古が出来るか心配していました。しかし、外出自粛で退屈していた多くの会員が、稽古時間には顔を揃えてくれました。この新型コロナにもかかわらず、新規入会者が各道場有るのには心強い気持ちになっています。
自粛期間の間、長期間に身体を動かして無い人が多いので、小林道場指導部では準備体操、合気体操そして基本の体捌きを重点にし、稽古時間も全道場1時間にして怪我や体調不良者が出ないように注意しています。終了後の自主練習も30分以内としました。稽古中も原則として、マスク着用ですので、受け身が続くと呼吸が苦しくなるので、起き上がった時にマスクの真ん中を引っ張って大きく息を吸ったりしています。
6月20日(土)の小平道場朝6時半からの稽古で常連のメンバーが揃いました。今までは、朝稽古後皆でお茶を飲み、稽古を希望する人は自主稽古を続け、書道の稽古をしたい人は書道をしていました。しかし、しばらくこの行為も中止です。稽古後、私が外を見ますと駐輪場の花壇にバラの木が植わっています。今は大きくなり2階の手すりまで届いています。そのバラが咲き終わり、内弟子のエリカが植えたユリが成長して丁度大きな花が咲き出しました。私の手のひら位ある大きな花です。
ユリを見ると思い出す言葉が有ります。結婚したての頃、女神様の母親から手紙が来ると文末に必ず「下見て暮らせユリの花」という文章が書かれています。昔のユリは下を向いて必ず咲いていたのです。人生上を向いて夢を見るのは良いが、足元固めて地道に生活しなさいという戒めの言葉です。最近のユリは品種改良され、上を向いて咲く花も有り、花も考えられない位、大きな花に代わっています。
昔の言葉も時代と共に通用しない面も出てきます。古い事に執着すると取り残されます。合気道の精神、基本の技そして基本の稽古方法は変える必要は有りません。取り巻く、世の中の事は時代に合わせて変えて行き、小林道場の基本精神、一人でも多くの人に合気道を実践して仲間を増やして行きましょう。
by shihan_aikido
| 2020-07-03 09:27