2007年 04月 09日
小平道場 桜の木 |
小平道場の駐車場入り口に大きな桜の木があります。37年前近所の人が引っ越しました。その庭にあった人差し指ぐらいの太さの桜を、旧小平道場の入り口に何気なく植えました。それがいつの間にか大木になり、春には近所の人達を楽しませ、小平道場の花見みには欠かせない役割を果たしてくれます。
ここまで大きくなるには色々なドラマがありました。現在の駐車場の上には、以前3000Vの中央線を動かす高圧線があったのです。中央線の保線係が半月に1回見回りに来て点検していきます。
この駐車場に私が手造りで道場を建てだしたので大騒ぎです。すぐ中止命令が来ました。私は合気道の道場で人が住まないし、物を置くのでもない。また電線も引かないので禁止命令に従う理由は一切無いと断固として作業を続けました。
保線係は上司と相談の上、道場建設は前例がないということで黙認してくれる事になりました。この時は私も本当にほっとしました。この上司の黙認が無かったら現在の合気道小林道場は存在しなかったのです。合気道小林道場は出だしから運が良かったのです。
植えた桜の木はすくすくと伸び今度は高圧線に届く大きさに育ってしまいました。高圧線に届きますので、保線係が木の先端を切りたいと申し出がありました。「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」という諺があります。しかも桜の咲く3月末に切りにきます。桜の咲く直前ですので、切る事を断固反対しました。しかし、或る年の台風の日に、桜の木と高圧線が風でこすれ火花が出ました。これ以来、強制執行というかたちで毎年切られました。
昭和61年(1985年)に道場と住まいを建て替える事になりました。新道場建設に当たり桜の木を切らねばならない、と覚悟しました。しかし駐車場としては邪魔だが車の出入りにはそんなに支障が無い事が分かり、切るのを中止しました。
そして15年前に高圧線の撤去がなされました。それ以来切られる事もなく桜の木も伸び伸びと育ち道場の花見を大いに盛り立てくれています。
しかし一難去ったら又一難、道路を隔てた隣にまで枝が掛かる様になり、今度は私が植木屋に頼んで切ってもらいました。
植えた当初は人差し指ぐらいの太さだった桜も、今では大人が二人手をつないでも余る程の太さになっています。何年か前から「サルの腰掛」というキノコが根元に出るようになりました。最近TVを見ていたら、桜の木の診断でこのキノコが出る木は、幹の中が細菌に侵され空洞になっていると放送されました。これを見て女神様が大変気にし、以前内弟子として住み込んでいた人が植木屋になっているのを思い出しすぐ電話をしました。
女神様の願いです。千住から翌朝すぐにきてくれ、枯れた枝を切って手入れしてくれました。一部空洞になっているが、花が咲いているのでまだ何年かは大丈夫と診断してくれました。桜の木一本育てるにも大変なことです。
人を育てるのはもっと大変です。人は文句を言いますが、桜の木は文句を言いません。
この桜の木の下で今年も盛大な花見が開かれ会員皆大いに楽しみました。
ここまで大きくなるには色々なドラマがありました。現在の駐車場の上には、以前3000Vの中央線を動かす高圧線があったのです。中央線の保線係が半月に1回見回りに来て点検していきます。
この駐車場に私が手造りで道場を建てだしたので大騒ぎです。すぐ中止命令が来ました。私は合気道の道場で人が住まないし、物を置くのでもない。また電線も引かないので禁止命令に従う理由は一切無いと断固として作業を続けました。
保線係は上司と相談の上、道場建設は前例がないということで黙認してくれる事になりました。この時は私も本当にほっとしました。この上司の黙認が無かったら現在の合気道小林道場は存在しなかったのです。合気道小林道場は出だしから運が良かったのです。
植えた桜の木はすくすくと伸び今度は高圧線に届く大きさに育ってしまいました。高圧線に届きますので、保線係が木の先端を切りたいと申し出がありました。「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」という諺があります。しかも桜の咲く3月末に切りにきます。桜の咲く直前ですので、切る事を断固反対しました。しかし、或る年の台風の日に、桜の木と高圧線が風でこすれ火花が出ました。これ以来、強制執行というかたちで毎年切られました。
昭和61年(1985年)に道場と住まいを建て替える事になりました。新道場建設に当たり桜の木を切らねばならない、と覚悟しました。しかし駐車場としては邪魔だが車の出入りにはそんなに支障が無い事が分かり、切るのを中止しました。
そして15年前に高圧線の撤去がなされました。それ以来切られる事もなく桜の木も伸び伸びと育ち道場の花見を大いに盛り立てくれています。
しかし一難去ったら又一難、道路を隔てた隣にまで枝が掛かる様になり、今度は私が植木屋に頼んで切ってもらいました。
植えた当初は人差し指ぐらいの太さだった桜も、今では大人が二人手をつないでも余る程の太さになっています。何年か前から「サルの腰掛」というキノコが根元に出るようになりました。最近TVを見ていたら、桜の木の診断でこのキノコが出る木は、幹の中が細菌に侵され空洞になっていると放送されました。これを見て女神様が大変気にし、以前内弟子として住み込んでいた人が植木屋になっているのを思い出しすぐ電話をしました。
女神様の願いです。千住から翌朝すぐにきてくれ、枯れた枝を切って手入れしてくれました。一部空洞になっているが、花が咲いているのでまだ何年かは大丈夫と診断してくれました。桜の木一本育てるにも大変なことです。
人を育てるのはもっと大変です。人は文句を言いますが、桜の木は文句を言いません。
この桜の木の下で今年も盛大な花見が開かれ会員皆大いに楽しみました。
by shihan_aikido
| 2007-04-09 09:47