フィンランド:イースターキャンプ |

花見が終わった小平道場を離れ、北欧のヘルシンキに到着した時はさすがにまだ寒く、私の服装は嬬恋のスキー場に行った時と同じ服装でした。北欧も今年は異常気象で、3月中頃には気温が15度にもなったそうです。街には雪は全然ありませんでした。私も何回もこの時期に行っていますが雪が無かったのは始めての経験でした。以前は海が凍っていて、湖は人が氷の上を歩いて渡っている状態でした。

講習会は学校の体育館です。建物内は半袖で充分な温度に保たれていますので快適な稽古が出来ます。稽古は4月6日~9日 1時間半の稽古が3回 2級以下、1級以上、全員参加の稽古です。1回の稽古人数は80人~130人で、週末は人数が増えます。
稽古は壮観です。2メーター近い人達が2割以上はいます。何時も悩むのは後首締めの時です。手が届きませんので。1m60の私が飛びつくと何時も皆に笑われます。男女の割合は6.5対3.5です。

フインランドの地方の道場から来る人達、エストニア、ロシア等の外国勢で若い人達は教室が宿泊場所になり、調理室で食事を各自勝手に作っています。 我々が国内で行っている合宿「三食、稽古そして宿泊全て行動一緒」とは違い稽古以外は各自全く自由行動です。
何処の国でもこれだけの大行事となりますと長老が出てきて一言、私が一言そして年配の高段者が注意事項という儀式があるのですが、フインランドは一寸違います。私には「今回の担当はOO道場です。」との連絡があります。担当道場であれば級や段に関係なく、任された人が取り仕切ります。従って、20才ぐらいの白帯の女性が仕切ったりします。それを3段、5段の年配者がちゃんと指示に従うのですから首をかしげたくなります。日本なら「俺達を差し措いて態度がでかい」と大騒ぎになるのですが。何せ首相以下女性閣僚が12名もいる国なので指示が的確なら素直に従う習慣になっているのかも知れません。教育では世界最 先端、最優秀国です。
日本でここまでなるには、今後30年は掛かるかもしれません。
写真は1997年8月に、フインランドで初めて合気道の演武大会が行われた時の写真です。今から30年前です。私は40才で、元気溢れる演武です。写真から感じて下さい。
この写真の一つは、合気道小林道場のロゴマークになっている写真です。