カナダ、カルガリー合気会講習会指導 |

会社の体育館や軍の道場を借り、初めは仕事の傍ら稽古していました。稲葉氏は何年後かに会社を退職し、合気道の道場と鍼灸、指圧のクリニックを開きました。稲葉氏の要請で1986年8月に私と日本から会員15名が参加し、始めてカルガリー合気会と合気道小林道場の合同講習会がカナデアンロッキーの観光地であバンフで行われました。

氷河が削りとった山々に残雪が残った美しい山脈は雄大で、日本では見られない光景でした。初めて見たときは本当に驚きの連続でした。国立公園なので草木一本とってはいけない厳しい法律があり、自然保護が徹底しております。
街の中でも鹿、ムース、熊、コヨーテまでもでます。断崖などにはマウンテンシープも群れをなしているところを見ることが出来ました。大自然の中に温泉まであります。 想像を絶する氷河にはタイヤが人の背丈より大きな車で登って行きます。落ちたら2度と出られないクレパスがいたる所にあるからです。

その講習会も現在は、私とドイツの浅井勝昭師範そして五十嵐和男師範が交代で行う様になりました。今年が私の講習会指導年で、7月3日~9日まで指導に行って来ました。
合宿地はカルガリーと観光地バンフとの間にあるケンモアという町です。カルガリーから1時間半、バンフから30分でホテルも安くとまれ学校の体育館を借り道場から運んだマットを敷き稽古場としています。参加人員は約50名前後でアメリカの道場からも何名かの参加者がありました。稽古日は木曜日午後13:00に集合し準備します。参加者は20名ぐらいです。金、土、日と本格的な稽古が始まり人数も週末に向けて増えてきます。
稽古時間は 10:00~11:15
11:30~12:45
13:00~14:00です。

昼食もとらず一気に稽古してしまいます。空気が乾燥していますので水分補給やバナナを食べたり、サンドイッチを軽くつまむくらいです。
何故この様な稽古時間になったかというと、合宿場所が誰でも来たがる風光明媚な観光地だからです。カナダ、アメリカでは学校も6月に入ると夏休みです。家族旅行を兼ねての参加者がほとんどです。14:00に稽古が終わり家族で遊びに行っても22:00時頃まで外は明るいので充分家族サービスが出来るのです。自分は合気道の稽古が3時間半稽古も出来ますので家族共々大満足です。よく考えられています。
稽古は前半が体術、後半が杖、剣です。今回は31の杖の合わせをおこないました。参加者の希望で全員が憶える迄繰り返し行いました。今年は異常気象で35度に気温が上がり年配の人もこんなに暑いのは初めてだといっていました。湿度が有りませんので木蔭に入れば気持ち良く感じます。
合気道小林道場からの参加者は所沢道場の大林千津3段でした。また五十嵐道場の金田美紀2級はワーキングホリデーでカルガリーに1ヶ月前に来たばかりですが、稲葉師範に道場の前の車の販売店にアルバイトを紹介して貰い、働きながら稽古していました。勿論ケンモアの合宿にも参加し青春を堪能していました。
2年後カルガリー合気会30周年記念行事を行いますので合気道小林道場からも一人でも多く参加下さいとのことです。今からお金を貯めて合気道を稽古しながらカナデアンロッキーを堪能する旅行に一人でも多く参加下さい。