頑張れ大学合気道部 パート2 |
先日、東京経済大学合気道と埼玉大学合気道部が7月25日水曜夜の稽古終了後、私にお

持ってきた学生に「お前が、これを店の人に書いて貰ったのか」と思わず怒鳴ってしまいました。「いや私ではないです。幹部の00です」「00の学部は?」「00は教育学部です。」
これから学校の先生になる学生が日常生活の常識をここまで知らないのでは今後日本はどうなるのかと思わずため息が出ました。
東経大合気道部はお中元と書いたのし紙だけでした。東経大合気道部とは書いてありません。多少は失礼ですが幹部学生本人が持参しておりますので、それはそれとして怒る事でもありません。
毎回郵送してくるのは明治大学合気道部です。以前こんな事が有りました。包みを開けてみるとお礼の手紙が入っていました。封筒に書かれた宛名をみて驚きました。合気道部部長の名前が書かれていたからです。
すぐ幹部学生に連絡しました。お中元を送ったのは合気道部部長、監督の私、そしてコーチの五十嵐師範の3人でした。品物を包装するとき手紙の同封をしたのですが、確認を怠ったための単純ミスです。先生3人には怒られるし、一々謝りに行かなければならず本当に無駄なことをしてくれました。 以後は品物と手紙が別に来るようになりました。これも学習の成果といえばそうですが・・・。
所が変われば、習慣も違ってきます。三十年くらい前は、ヨーロッパの講習会指導をすると皆の前で現金をその場で数えながら手渡しされていました。何年か後から、日本人はお金を渡すときは紙か袋に入れて渡したり、受け取ったりするのが礼儀だと武道関係者に知れて来て、封筒に入れて渡してくれる様になりました。
何年か前の話ですが、イギリス人が稽古に来て稽古のお礼といって香典袋に入れたお金を手渡されたれた経験があります。翌日稽古終了後お茶を飲みながこの話をしたら、アメリカ人の女性が、以前習っていた合気道師範の病気入院の時、病気見舞いに香典袋に入れていったら師範に「俺を殺す気か」と病室から追い出されたといっていました。皆で大笑いをしましたが、これは外国人だから笑って過ごせます。しかし日本人の大学合気道部の幹部から香典袋に入れた謝礼を渡されたら皆さんどうしますか?このままで行くと近い将来あるかもしれません!?
大学合気道部諸君 私が急に口うるさくなっても避けないで下さい。合気道歴52年、合気道家として培った事を一人でも多くの人に伝えて行きます。私にとっての常識が君達にとって無理、難題と思うかも知れません。体育会です。一度我慢して耐えて見て下さい。必ず将来役にたちます。
「親の意見となすびの花は、千に一つも無駄がない」の諺を知っていますか。
「なすび」は何の事だか分かりますか?
「家庭教育・学校教育・社会教育」 日本人としてのこの三つの教養を大いに学びましょう。世界を相手に「羽ばたいて行く」ためにも。