フィンランド青年の朝日新聞投書 |

朝日新聞掲載された投書
「私は、フィンランドで8年以上、合気道を習ってきた。武道は日本を代表する文化の一つである。しかし、来日後、武道は日本ではあまり人気がないと聞いて、びっくりした。本当にショックだった。
理由の一つには、学校での武道の授業に戦前の悪い思い出があるのかもしれない。武道は子供に面白く親切に教えるのは難しいこともあるだろう。いい武道の先生に巡り会わなかったら、他のスポーツが好きになってしまうかもしれない。
中学で武道を必修にする案もあると聞いたが武道が将来にも存続するためには、武道を小中高の教育に取り入れるべきではないかと思う。
武道には、礼節を尊ぶなど日本の歴史や習慣に結びついた良い点がたくさんある。すばらしい日本文化である武道を、日本人がたのしまなくなるのではないかと本当に心配である。」

当時スウェーデンに在住していた市村俊行師範がフィンランドに指導に行っていて、稽古する人数も増えて来ました。私は20才~25才前後の青年達を所沢道場に3ヶ月住み込ませ修行させました。それと同時に、当時内弟子でした五十嵐和男師範をスウェーデン、フィンランドに市村師範の手助けとして一年間派遣し両国各地で指導に当たらせました。

一般の日本人が武道に対して思っている以上に、海外各国では武道を高く評価しています。投書のフィンランド青年の様に日本で生活すると多くの日本人が武道に対しての無関心さに驚いたのだろうと思います。
合気道小林道場は40年にわたり合気道普及発展に努力してきました。この投書を読んでまだまだ努力が足らないと反省しています。合気道小林道場のモットー「一人でも多くの人に合気道を」の環を広げていかなければと思います。皆さんもご協力をお願い致します。