2008年 04月 02日
稽古前のセレモニー |
合気道小林道場では稽古が始まる時には、正面に礼、お互いの礼だけして始まります。正面の礼は神棚、掛け軸そして創始者植芝盛平翁先生写真に向かっての礼が普通でした。しかし現在で色々な宗教の人達が合気道を修行していますので新しく開設する道場では神棚は置かない方針にしています。翁先生の書や写真、恥ずかしいですが自分の書だけにしています。人によっては神棚に礼をしない人もいますので。
世界中の合気道の道場は書と翁先生の写真と同じ形式が多いのですが、礼の時、柏手を叩き、祝詞を上げる道場もあります。合気道の場合では道場訓を読み上げる道場はあまり見かけません。しかし色々な国を回っていると一寸変わった体験をします。
まずはハワイの道場です。ハワイは日系人の多い島です。日系一世や二世の人達が、太平洋戦争の敗戦により自信を無くしている三世、四世の人達に、日本人の精神文化の良さを継承させるため日本の武道である合気道の稽古を取りいれました。アメリカでは一番早い合気道の普及でした。昭和28年(1953年)の事です。その伝統が現在でも引き継がれています。
今回の道場は体育館でしたが正面には床の間に模した場所があり、翁先生の書の掛け軸、写真そして紫の袱紗で包まれた大きな円い鏡が置いて有ります。鏡の部分には稽古前は紫の袱紗が掛けてあります。稽古の時、全員が揃い正座してから幹事が鏡の紫の袱紗を取り除いてからら稽古が始まります。稽古の終了時は幹事が又鏡を紫の袱紗で覆って稽古が終了します。袱紗を取る、覆う時には全員が平伏しています。結構厳粛な雰囲気になります。今年2月に、3年に一度の明治大学体育会合気道部海外合宿がハワイでしたので参加した部員はそれを体験しました。
私が今までで一番戸惑ったのはブルガリアの道場です。稽古前に全員が揃い正座します。私が上座に座っていると、いきなりお盆に載せた大きなパンと塩を女性が持参し私の前に差し出しました。予告なしだったので一瞬何をしていいのか戸惑いました。塩が付いているので何かの儀式だと直感しました。しかしパンの大きさは一度に食べるには大きすぎます。どうしたら良いか一寸考えて、パンを少しつまみ取り塩がありますのでパンに付けて食べてみました。すると女性はうやうやしく礼をしてお盆を下げて行きました。私が取った行動は正しかったのです。始めて体験する儀式でした。意味を聞いたのですが言葉が通じなかったので何だかよく分かりませんでした。帰国してTVを見ていましたら偶然同じ様な儀式が、ロシア系民族の歓迎の儀式の一つだという事を知りました。昔、気候は寒冷で土壌も貧しいロシアでは貴重品の塩とパンをもって客をもてなしたのが始まりだそうです。
植芝盛平翁先生にお供していたとき神道の儀式を色々と体験しました。神道では何かに付け塩をお清めに使います。その体験がとっさにでて恥をかかずにすみました。何でも体験して学んでおくものだと思います。
世界中の合気道の道場は書と翁先生の写真と同じ形式が多いのですが、礼の時、柏手を叩き、祝詞を上げる道場もあります。合気道の場合では道場訓を読み上げる道場はあまり見かけません。しかし色々な国を回っていると一寸変わった体験をします。

今回の道場は体育館でしたが正面には床の間に模した場所があり、翁先生の書の掛け軸、写真そして紫の袱紗で包まれた大きな円い鏡が置いて有ります。鏡の部分には稽古前は紫の袱紗が掛けてあります。稽古の時、全員が揃い正座してから幹事が鏡の紫の袱紗を取り除いてからら稽古が始まります。稽古の終了時は幹事が又鏡を紫の袱紗で覆って稽古が終了します。袱紗を取る、覆う時には全員が平伏しています。結構厳粛な雰囲気になります。今年2月に、3年に一度の明治大学体育会合気道部海外合宿がハワイでしたので参加した部員はそれを体験しました。

植芝盛平翁先生にお供していたとき神道の儀式を色々と体験しました。神道では何かに付け塩をお清めに使います。その体験がとっさにでて恥をかかずにすみました。何でも体験して学んでおくものだと思います。
by shihan_aikido
| 2008-04-02 16:47