2008年 06月 16日
某国外務大臣に頭を下げさせた人 |

左の新聞記事を見て下さい。2003年2月に、当時のブルガリア外務大臣に胸を張って手を出しながら見つめているのは小平道場の矢野さんです。外務大臣は頭をさげ思わず手を出しています。私は矢野さんの隣の隣にいて、外務大臣の陰に隠れて道着だけが写っています。これはブルガリアの有名な新聞のスポーツ欄に掲載された写真です。
2003年2月にブルガリアに招聘されて講習会と演武会を行ってきました。同行したのが小平道場の矢野2段です。外務大臣も合気道の稽古をしていますので首都ソフイアのホテルに入ったときから雰囲気が違っていました。事前の相談もなしに体育省の一室に呼ばれ、30人位の記者会見場に案内されました。全然予想していませんでしたので戸惑うばかりです。ブルガリア語など聞いたことも見たこともありません。現地の師範が適当に話し私は分からずじまいの会見でした。
夜はブルガリアで一番というレストランに案内され食事会です。15人位の会食でしたが、美味しいのは記憶していますがどんな料理だったかは思いだせません。客よりボーイの数の方が多かったです。矢野さんは生まれて初めてだと叫んでいました。私は平然としていましたが私も始めてでした。

日本から師範が来ているので遅れたお詫びをしたかったのでしょう。歩いてきて一番近くに居た日本人の矢野さんにいきなり握手を求めたのです。私と間違えたのです。彼はびっくりして椅子から思わず立ち上がった時に記者が写真を撮ったのです。外務大臣は座って居る矢野さんに手を出したので下を向いている形です。彼は立ち上がった瞬間ですので胸を張っている。一躍「時の人」になりました。

矢野さんやハンガリーから来たバク・ラスロ三段が受け身を取ってくれました。彼等は受け身よりも「背は高く、スマートで超美人」なアシスタントの女性の方に気持が行き、受け身は結構適当でした。文句の一言がいいたくなりましたが、ここはぐっと我慢です。彼らの気持ちも理解できます。
私と一緒に合気道指導で海外に旅をすると時には思わぬ出来事に遭遇します。遠慮は要りませんので是非同行して下さい。
by shihan_aikido
| 2008-06-16 11:36