2008年 07月 11日
イラン指導の旅 |
合気道小林道場で稽古していたイラン人が帰国して合気道を指導し始めました。「小林先生イランに来て下さい」と、毎年2、3回電話が掛かってきていました。「イランは酒が飲めないから行かない」と答えると、「合気道に表、裏が有るように裏では飲めるよ。」私も負けずに、「酒飲んで捕まってムチウチの刑にされるから行かないよ」などと話して10年経ちました。今回は断りきれずに10周年の行
事に参加する事を約束してしまいました。
イランに行くと言うと10人が10人「大丈夫ですか?辞めた方が良いのでは」と言われます。その上、旅行社からビザの申請を断られました。某保険会社も海外旅行保険の加入を断って来ました。女神様も口をきいてくれなくなりました。家庭内でのイラン行きの話は禁句になり、女神様は議員の秘書に電話してイランの渡航注意の書類を取り寄せたりして私に「ちらっと」見せます。
弘明副道場長は「イラン行きは道場長が勝手に行くと返事したので指導部は一切タッチしていません」と女神様との仲介役を完全に降りてしまっています。
私も頭を抱えてしまいました。しかし群馬合気道連盟会長の荒井俊幸師範と荒井先生のイラン人の弟子である、青嵐氏が同行してくれると約束してくれ強い味方を得ました。
ビザは個人申請ですのでなかなか手続きがうまくいきません。イラン大使館に問い合わせるとイランの受け入れ側の申請番号を書類に記入する必要が有ると一方的に言われるだけです。「イラン合気道合気会」の秘書に問い合わせるとビザはテヘランの空港の入国時に取れると簡単な事を言って来て話が前に進みません。私としては、テヘランで万が一入国を拒否されれば強制送還となり、今後二度と外国には行けなくなります。そんな危険を冒す分けにも行きません。
私も頭にきて「2週間前までにイランでの私と荒井師範のビザ申請番号を知らせて来なければ行かない」、とイラン合気道合気会に最後通告を出しました。彼等も慌てたのか直ぐビザ申請番号を送ってきました。早くやってくれれば何の苦労も無いのにと愚痴を言うばかりです。直ぐイラン大使館にビザの申請書類を小柳指導員が出してくれました。
その後、イラン大使館から電話があり、「ビザ申請のホームペイジを見たか?」聞いてきます。小柳指導員に任せていますので書類にサインしただけです。「よくは見てない」と答えると「読んでから電話を」と一方的に切れてしまいました。仕方なく一時間近く読んで電話を私がかけ直しました。
イラン大使館の担当官は「ビザの申請番号は?」と聞くので、申請番号を言うと、それだけで電話を切られました。読みたく無いビザの申請書類を1時間掛けて読む必要無かったのです。「まったく、いじわるな話です。」
一難去ったらまた一難。今度は荒井師範のビザ申請が拒否されたのです。観光ビザで申請していましたが、電話の受け答えの時に、合気道を指導すると言ってしまったからです。今度は荒井先生に同行する予定のイラン人、青嵐氏が頭にきてしまいました。彼は日本人の奥さんを持ち自動車販売で成功しています。かなり顔が利く様です。イラン大使館の担当官に直接掛け合い「日本からトップクラスの合気道師範がイラン合気道のために指導に行くのにビザを拒否したり、観光ビザで受け入れたりするとは何事だ」と交渉してくれました。
何処の国でも役所はトップダウン式の方が話は早いです。急遽、観光ビザではなくイラン体育省からの指導者ビザがでることになったのです。観光ビザと招聘ビザでは、何か問題が起きた時に全然扱いが違います。
同じ期間、観光ビザと招聘ビザが付いている珍しいパスポートになりました。
「イラン指導の旅」の話はまだ続きます。
乞うご期待!!
(上が招聘ビザ、下が観光ビザ)

イランに行くと言うと10人が10人「大丈夫ですか?辞めた方が良いのでは」と言われます。その上、旅行社からビザの申請を断られました。某保険会社も海外旅行保険の加入を断って来ました。女神様も口をきいてくれなくなりました。家庭内でのイラン行きの話は禁句になり、女神様は議員の秘書に電話してイランの渡航注意の書類を取り寄せたりして私に「ちらっと」見せます。
弘明副道場長は「イラン行きは道場長が勝手に行くと返事したので指導部は一切タッチしていません」と女神様との仲介役を完全に降りてしまっています。
私も頭を抱えてしまいました。しかし群馬合気道連盟会長の荒井俊幸師範と荒井先生のイラン人の弟子である、青嵐氏が同行してくれると約束してくれ強い味方を得ました。
ビザは個人申請ですのでなかなか手続きがうまくいきません。イラン大使館に問い合わせるとイランの受け入れ側の申請番号を書類に記入する必要が有ると一方的に言われるだけです。「イラン合気道合気会」の秘書に問い合わせるとビザはテヘランの空港の入国時に取れると簡単な事を言って来て話が前に進みません。私としては、テヘランで万が一入国を拒否されれば強制送還となり、今後二度と外国には行けなくなります。そんな危険を冒す分けにも行きません。
私も頭にきて「2週間前までにイランでの私と荒井師範のビザ申請番号を知らせて来なければ行かない」、とイラン合気道合気会に最後通告を出しました。彼等も慌てたのか直ぐビザ申請番号を送ってきました。早くやってくれれば何の苦労も無いのにと愚痴を言うばかりです。直ぐイラン大使館にビザの申請書類を小柳指導員が出してくれました。
その後、イラン大使館から電話があり、「ビザ申請のホームペイジを見たか?」聞いてきます。小柳指導員に任せていますので書類にサインしただけです。「よくは見てない」と答えると「読んでから電話を」と一方的に切れてしまいました。仕方なく一時間近く読んで電話を私がかけ直しました。
イラン大使館の担当官は「ビザの申請番号は?」と聞くので、申請番号を言うと、それだけで電話を切られました。読みたく無いビザの申請書類を1時間掛けて読む必要無かったのです。「まったく、いじわるな話です。」
一難去ったらまた一難。今度は荒井師範のビザ申請が拒否されたのです。観光ビザで申請していましたが、電話の受け答えの時に、合気道を指導すると言ってしまったからです。今度は荒井先生に同行する予定のイラン人、青嵐氏が頭にきてしまいました。彼は日本人の奥さんを持ち自動車販売で成功しています。かなり顔が利く様です。イラン大使館の担当官に直接掛け合い「日本からトップクラスの合気道師範がイラン合気道のために指導に行くのにビザを拒否したり、観光ビザで受け入れたりするとは何事だ」と交渉してくれました。
何処の国でも役所はトップダウン式の方が話は早いです。急遽、観光ビザではなくイラン体育省からの指導者ビザがでることになったのです。観光ビザと招聘ビザでは、何か問題が起きた時に全然扱いが違います。
同じ期間、観光ビザと招聘ビザが付いている珍しいパスポートになりました。
「イラン指導の旅」の話はまだ続きます。
乞うご期待!!
(上が招聘ビザ、下が観光ビザ)

by shihan_aikido
| 2008-07-11 23:14