2008年 08月 04日
イラン指導の旅 第3部 |

アリ師範が大統領親衛隊の合気道指導者になる為には8ヵ月間の身元、身辺調査を受けたそうです。私達が一緒でも知らない人が入ると写真など撮らせません。特に女性と一緒の写真など厳禁です。密告や中傷の対象にならぬ様に常に注意しています。「自由の国日本」から来た我々には考えられない事です。
体育館はかなり年季の入った建物ですが、男性のみで250人が稽古するには充分な広さです。床にはジョイントマットが敷き詰めてありました。正面には植芝盛平翁先生の2畳分は有る大きな写真が掛けて有りました。

稽古は基本技を中心に指導しました。アリ師範は10年以上合気道小林道場で稽古し、3段を取得して帰国して現在は4段です。門下生のレベルは結構高いものです。所沢道場で長年稽古したデービッド3段も「先生よく来てくれた」と懐かしそうに声を掛けてきました。「畑山先生、忍山先生は元気ですか」最後に「小林先生」「私4段が欲しいよー」と言っていました。
荒井師範の指導と私の指導は対象的です。荒井師範は体捌きを中心にした、流れるような技で通訳を通して説明演武し普段の稽古とは一味違った指導でしたので皆関心を持ち稽古していました。私の指導は説明一切無し、現場で感じた雰囲気で、普段合気道小林道場で指導しているような技だけを示す稽古です。私がどんどん受け身を取りますので荒井先生とは別な感じで興味を持ってくれました。午後の講習会では私が白帯、荒井師範が有段者と指導を交代しました。。

by shihan_aikido
| 2008-08-04 11:20