ヘルシンキ大学合気道部 「生徒会」 |

私は7月19日~8月1日までフインランドの首都ヘルシンキに行ってきました。有段者講習会2日と一般講習会7日間が夏期講習会としてヘルシンキで行われたからです。一般の講習会は中学校の体育館を借り、畳350畳を引き詰め道場とし、今回はフインランド全土から100人の参加者ありました。有段者講習会はヘルシンキ大学の道場で行われ30名の参加でした。
フインランド大学は国立で最高の大学で人口500万のフインランドで3万人の学生を有し、授業料は全て無料です。最近では日本語学科も有り勉強する学生も多いとの事です。
ヘルシンキ大学の以前の道場は少し郊外校舎の地下の道場でしたが2年前、医科大学の校舎を買い取り都心に移り便利な所になりました。中央駅から歩いて10分も掛かりません。道場は2階で天井は高く130畳の広さがあります。以前の道場と違い日光が入りますので明るくて快適で、更衣室にはシャワーの他サウナまであります。稽古後サウナに入るのは最高の気分です。合気道部専用の道場ではなく柔道、空手道等幾つかのクラブが時間帯を分けて使っています。
ヘルシンキ大学の合気道部の正式な名前は「生徒会」といいます。日本人に合気道部を「生徒会」いますと「え・・・」と声を出し必ず笑います。27年前発足しています。現在50名くらいの部員がおり、卒業生がフインランド全国に散らばり合気道の発展の原動力に成っています。現フインランド合気会の会長もフインランド大学の職員が成っていて、教授達も沢山稽古しています。正規の授業にも合気道を体育の選択コースの一つに成っています。今後も合気道が発展するように願います。
首都ヘルシンキにも回転寿司屋がありました。

ある日の夕方5時~6時半の稽古が終わりました。先生、ヘルシンキにも回転寿司が有りますから食べに行きましょうと連れて行かれました。場所は中央駅の広場の横のビルの一階にありました。店の名前は「東京」です。店内の装飾は提灯など吊してあり居酒屋風です。カウンターに約30の席が有り皿の「具」の上に透明なお椀型の蓋がかぶせて有り回っています。ガリは有りますが「あがり」はお茶として別料金です。「しゃり」は寿司ロボットが作ったもので「具」は全て切って有りパックから取り出し金髪のおじさんが「しゃり」の上にわさびを付け置くだけです。「具」の種類はまぐろ、卵焼き、鰻、いか、鮭そして海苔巻き、カッパまきぐらいです。「しゃり」はロボット作りですので「具」の割合にやけに大きさを感じさせます。値段は一皿2ユーロ(300円)くらいです。みそ汁が特別スープとして3ユーロ(450円)には驚きました。
お茶の値段は聞きわすれました。
味と値段で日本人なら二度と行かないでしょう。それでもフインランド人の客は結構入ります。
ホテルの隣に超近代的なショッピングセンターが今年春出来ました。その地下一階のフワストフードの食堂街に寿司や出来ています。隣の国スウェーデンの首都ストックホルムでは寿司屋が至る所に有ります。道場で行うパーテー「畳パーテー」と云っていますが我々が行っているのと同じく「寿司」が出てきます。今北欧では寿司ブームです。健康食として人気に成っています。
合気道小林道場とフインランド合気会との関係

この30年近くフィインランドには合気道小林道場指導部から私と五十嵐和男師範がイースター(復活祭)講習会と夏期講習会にどちらかが交代で行き指導しています。1月には弘明副道場長、11月には又五十嵐師範と年間で4回指導しています。これらの講習会に合気道小林道場の指導部が当たるのはフインランドの合気道の発展は合気道小林道場の協力で現在が有るからです。
30年前当時20代の優秀な青年達を合気道小林道場に住み込ませ内弟子として10名近くの人達を教育しました。その人達が30年経った現在フインランドの合気道の組織の中心に成っていて全国各地で活躍しているからです。
2年前フインランド合気会35周年記念行事を行いました。合気道小林道場ではお祝いとして皆様から協力頂いています「むすび基金」から男女各一名招聘しました。今年10月より住み込み修行に合気道小林道場小平、所沢道場にきます。宜しくご協力下さい。